2005 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルな雷放電活動の中層・超高層大気と電離圏・磁気圏への効果の評価
Project/Area Number |
15403011
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 幸弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50236329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福西 浩 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90099937)
村田 功 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (00291245)
藤原 均 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50298741)
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授 (40129945)
田口 真 国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 助教授 (70236404)
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Keywords | スプライト / エルブス / 雷放電 / ELF / ネットワーク / 衛星観測 / 大気化学 / 北欧観測 |
Research Abstract |
本研究課題では、落雷に伴う中層・超高層大気発光の観測を国際協力のもとに展開し、現象の発生メカニズム及び電磁気学的・化学的な地球規模での影響を調査する。本計画の3年目である17年度は、以下の項目について調査・研究を実施し、また多くの科学的成果が発表された。 1.北欧観測器の保守と改良 3月に2名がスウェーデンを訪問し、光学および電波観測器の保守と観測シーズンの終了作業を行った。 2.雷放電の大気に与える化学的影響の評価 3月に2名がドイツ・ブレーメン大学の研究室を訪問し、東北大学のELFネットワークデータと衛星による大気化学観測を使い、雷放電及びスプライトなど高々度放電による大気組成変化についての比較調査を行った。 3.米国カリフォルニア州に観測器設置 雷放電ELF観測の、南北アメリカ地域での検出効率を改善し、また落雷の位置決定精度を向上させるため、3月に3名が米国カリフォルニア州を訪問し、サンタクルズ山に世界で4台目になるELF受信機を設置した。データを解析した結果、同観測地は十分にノイズレベルが低く、ネットワークデータの質を大幅に向上することが確認された。 4.データアーカイブ及びデータ解析 作業効率を大きく向上させるために、これまでに得られたELF及び衛星観測データを大容量のハードディスクを利用してアーカイブし、雷放電の地球規模での影響を定量的に評価する作業を進めた。 5.海外研究者との議論・観測打合せと成果発表 6月および7月に開催される国際会議に合わせて米国・コロラド州及びフランス・トゥールーズを訪問し、海外共同研究者とこれまでの結果について議論すると共に、観測および解析の打合せを行った。また、本研究課題の成果を、10月にインド・ニューデリーで開かれる国際会議で招待講演として発表を行った。17年度は5本の論文が国際誌で出版され、さらに3本の論文が投稿および準備中である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Comparison of results from sprite streamer modeling with spectrophotometric measurements by ISUAL instrument on FORMOSAT-2 satellite2005
Author(s)
Liu, N., V.P.Pasko, D.H.Burkhart, Chen, R.-R.Hsu, L.C.Lee, H.Fukunishi, Y.Takahashi
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Journal Title
Geophys.Res.Lett. 33
Pages: L01101,10.1029/2005GL024243,2006.
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