2003 Fiscal Year Annual Research Report
ジャワ海沿岸の河川・海岸系における土砂・汚染物質の生産・流出・拡散過程の調査
Project/Area Number |
15404001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山下 隆男 京都大学, 防災研究所, 助教授 (30111983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 秀雄 京都大学, 防災研究所, 教授 (20027296)
立川 康人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40227088)
宝 馨 京都大学, 防災研究所, 教授 (80144327)
加藤 茂 京都大学, 防災研究所, 助手 (40303911)
吉岡 洋 京都大学, 防災研究所, 助手 (10027287)
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Keywords | 総合的海岸管理 / 水資源・土砂の総合管理 / 水銀汚染 / ジャワ海 / カプアス川 / NCAR / NCEP再解析データ / 河川・海岸系 / 生産・流送・拡散過程 |
Research Abstract |
政権交代後のインドネシア行政体制の変革により,Ministry of Marine Affaires and Fisheries (MMAF)が設置され,総合的海岸管理(ICZM : Integrated Coastal Zone Management)のもとに,新しい海岸域の開発,保全が始まった。しかしながら,従来,河川・海岸系の開発,保全を担当していた建設省(PU:Public Works)の役割分担とオーバーラップしているため,現在は地域毎に住み分けをしている状況となっている。近年,申請者らの活動で,PUとMMAFとの分担が話し合われ,従来の事業はPUが新事業はMMAFが担当することで合意が得られたが,依然両者の歩調を合わせる努力が必要である。 本調査研究は,PUとMMAFとの協力関係をさらに密にして,より良いインドネシアの海岸・流域管理を推進するための基礎を築く。このため,本研究では,今インドネシアで最も重要な問題となっている汚染物質の生産・流出・拡散過程に焦点を合わせ,これまで申請者らが行ってきた水資源・土砂の総合管理の研究成果を活かす形で,海域・流域の総合管理のための基礎となる,土砂・汚染物質の拡散過程を調査,解析する。 1.海岸への拡散過程:カプアス川河口・流域での水銀汚染調査を実施した。 2.河川での生産・流出過程:ジャワ・スマトラ・セラウェシ,カリマンタン島の主要河川のデータを収集した。 3.河口での堆積・拡散過程:ジャカルタ市流域でのゴミ生産過程と河口での集積、ジャワ海への広散過程の調査を行った。ジャカルタ周辺で地域毎に行われてきた調査結果を集積しデータベース化した。 4.ウジユンパンダン市街:NCAR/NCEPの全球の気象再解析データ(降雨量)とダムの堆砂量とから雨量,流量,土砂流出量を推定し,河口デルタの地形変化との関係を調査した。 5.ジャワ海沿岸域:NCAR/NCEPの全球の気象再解析データ(地上風)を気象外力とした,ジャワ海における物質拡散シミュレーションシステムを作成した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] KyeongOk Kim, T.Yamashita: "Parallel Computation of Coupled Atmosphere and Ocean Model, -The Case Study of Typhoon 9918 in the Yatsushiro Sea"Annuals of Disas.Prev.Res.Inst., Kyoto Univ.. No.46. 627-636 (2003)
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[Publications] 山下隆男: "沿岸域における風による海水流動と海環境"第2回海環境と生物および沿岸環境修復技術に関するとシンポジウム(特別講演). 1-5 (2003)
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[Publications] Kato S., T.Yamashita: "Coastal Current System and Its Simulation Model"Annuals of Disas.Prev.Res.Inst., Kyoto Univ.. No.46. 619-626 (2003)