Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 一男 独立行政法人産業技術総合研究所, 開発安全工学研究グループ, グループ長 (60038594)
鹿田 光一 九州東海大学, 工学部, 助教授 (50243902)
蒋 宇静 長崎大学, 工学部, 助教授 (50253498)
三谷 泰浩 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20301343)
周 国云 九州大学, 工学研究院, 助手
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Research Abstract |
本研究で対象とするのは,渤海に面した華北平原で河北省,山東省にまたがり北の方から泰皇島,開ラン,瑠博,龍口,エン州などの炭鉱地帯である.龍口では中国初の海底採掘が開始されようとしている.この2省の生産高は約1億6千万トンである.このうちの対象区域は中国側で選定し,実際の現場情報を提供をするとともに各種課題を提起する.これを両者で検討して現地調査を行なうことになっている. 本年度は,日本側,中国側で各々開発した解析ソフトを持ちより情報交換,システム構築の基本設計を行なった.特に,沈下解析については,中国側が開発した主沈下断面負指数関数法,非主断面解析法と日本側が開発したGIS影響関数解析法を想定したモデルを用いて同じ条件下で解析して比較検討し,両者の違い,問題点について明確にした.その結果,解析中の主要素である沈下率,限界角,時間係数,影響関数などについて,中国の計測結果に適合するように改良・修正を行なうことが必要であることがわかった.また,環境影響評価システムについては,日本側が開発した水循環,洪水解析,被害算定等を統合したGISシステムを用いて華北平原の実態に合うよう改良して,各種データの入力を行なった. 現地調査については,SARSの影響により予定の一部を延期せざるを得なかったが,中国における三下採掘の実状について,資料調査,および,採掘計画,規則など実際の例について調査を行なった.また沈下盆地,湖沼化の現地を訪問して,採掘実績,沈下計測成果などの情報収集を行った.
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