2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15405003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 賢一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20013584)
青木 優和 筑波大学, 生物学系, 講師 (70251014)
鯵坂 哲朗 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 助手 (40144349)
石田 健一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40232300)
杉本 隆成 東海大学, 海洋研究所, 教授 (40004428)
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Keywords | 流れ藻 / 藻場 / アカモク / 中国 / 坪刈 / 分布 / ホンダワラ科植物 / 舟山列島 |
Research Abstract |
本年度は,ホンダワラ類の繁茂期にあたる春季の平成16年5月16日〜28日にかけて中国浙江省において現場調査を行った.日本側調査団は小松輝久,鰺坂哲朗,立川賢一と神戸大学内海域環境教育研究センターでミトコンドリアDNAの遺伝子解析によりアカモク種内における近縁関係について研究している上井進也博士を研究協力者の4名であった.中国側受け入れ対応機関は,浙江省海洋水産研究所の高級工程師王偉定氏および上海水産大学教授章守宇博士であった.5月17日浙江省海洋水産研究所を訪問し,現場調査の打ち合わせを行うとともに調査準備の後,5月18日に舟山から船で乗泗島へ渡り,現地で上海水産大学の章教授と研究打ち合わせを行った.昨年度の調査でアカモクの分布が確認された枸杞島は,平成16年1月から外国人の立ち入りが禁止となっていることが判明したため,浙江省海洋水産研究所と上海水産大学の中国側研究協力者に現場調査を依頼した.乗泗島周辺におけるホンダワラ類の分布調査を目視で行った後,舟山に5月21日に戻った.5月22日から舟山周辺における目視調査を行った.5月25日に枸杞島から戻った浙江省海洋水産研究所王偉定氏からサンプルおよび調査結果を得た.その結果,坪刈した大形藻類中に占めるアカモク湿重量の割合は93.9%で,ワカメ5.5%,ウミトラノオ0.6%であり,舟山列島が東シナ海の流れ藻の供給源として重要であることが明らかになった.5月26日に上海に移動し,上海水産大学章教授の紹介で上海博物館に収蔵されている,海藻標本を調べ,中国におけるアカモク分布についての情報を収集した.さたに,平成17年2月28日から3月6日まで浙江省海洋水産研究所を訪問し,来年度の調査打ち合わせを行うとともに,舟山周辺からの流れ藻の移動を調査するための浮標を組み立てた.浮標の放流については,浙江省海洋水産研究所王偉定氏に依頼した.
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Research Products
(7 results)