2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15405003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 賢一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20013584)
青木 優和 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (70251014)
鯵坂 哲朗 京都大学, 大学院・地球環境学堂, 助手 (40144349)
石田 健一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40232300)
杉本 隆成 東海大学, 海洋研究所, 教授 (40004428)
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Keywords | 流れ藻 / 藻場 / アカモク / 中国 / 坪刈 / 分布 / ホンダワラ科植物 / 舟山列島 |
Research Abstract |
本年度は,ホンダワラ類の繁茂期にあたる春季の平成17年4月〜6月にかけて中国浙江省のガラモ場から流れ藻にみたてた衛星で位置を追跡できる漂流ブイ10個を順次放流し,それらの移動を追跡した.それらのブイの中,1個は約2ヶ月後に九州南岸を移動して豊後水道南部にある九州沿岸に漂着した.また,もう1個も約2ヶ月間東シナ海東部海域で漂流後,韓国済州島の漁業者に拾われた.これらの結果は,中国沿岸のガラモ場から流れ藻となったホンダワラ類が,太平洋側および日本海側の両方の海域に移動することが可能であることを示した.平成17年6月22日から立川賢一は,DNA遺伝子解析によりアカモク種内における近縁関係について研究している神戸大学内海域環境教育研究センター上井進也博士を研究協力者として伴い,2名で山東省青島にある中国海洋研究所を訪問し,山東省周辺海域を含む中国におけるガラモ場分布に関する情報収集を行った.さらに,収蔵されているホンダワラ類標本を調べた.また,山東省の海岸で現地調査を行い,漂着したアカモクを採集することができた.この標本んついてDNA解析を行った.平成17年8月末から9月にかけて,小松輝久は,上海水産大学教授章守宇博士と面会し,中国ガラモ場における魚類相に関する研究について意見交換を行った.次に,浙江省海洋水産研究所高級工程師王偉定氏を訪問し,漂流ブイの結果について議論した.その後,沙頭大学海洋生物研究所教授を訪問し,広東省東部におけるガラモ場分布に関する情報を収集したところ広東省東部におけるガラモ場分布に関する情報は中国にはないことが判明した.杉本隆成は平成18年2月に国立台湾海洋大学および国立台湾大学漁業学科,台湾国立水産試験場を訪問し,ガラモ場分布に関する情報収集を行った.その中で,台湾では,北部と南部にホンダワラ類の藻場が分布し,西岸部にはないという情報を取得した.
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Research Products
(7 results)