2004 Fiscal Year Annual Research Report
カンボジアのトンレサップ湖における生物多様性維持機構の評価
Project/Area Number |
15405004
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
塚脇 真二 金沢大学, 自然計測応用研究センター, 助教授 (00222133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片倉 晴雄 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40113542)
大高 明史 弘前大学, 教育学部, 教授 (20223844)
平吹 喜彦 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50143045)
奥村 康昭 大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (10076838)
遠藤 修一 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30111884)
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Keywords | カンボジア / トンレサップ湖 / 生物多様性 / メコン河 / 生態系 / 水文・水質 / 植物動態 / 堆積物・底質 |
Research Abstract |
標記課題について平成15年11月(高水位期)の総合現地調査の成果をふまえ,低水位期となる平成16年5月にシェムリアプ市沖のトンレサップ湖でアンコール遺跡整備機構(APSARA)およびカンボジア鉱工業省資源局(GDMR)と共同で現地総合調査を実施した.5月はカンボジアの雨季初旬であり,同湖の水域がもっとも縮小し水深も最小となる時期である.調査項目は以下のとおりである.(1)同湖北部における湖底堆積物についての補足的調査,(2)同湖北部浸水林域ならびに周辺陸域における植生調査ならびに植物試料の採集,(3)シェムリアプ市内での気象観測ステーションの設置,(4)同湖北部および浸水林域における浮遊性ならびに底生無脊椎動物群の採集,(5)同湖北部周辺陸域における無脊椎動物群の採集,(6)同湖北部における水圧,流速,流向,濁度の連続観測,(7)同湖北部および南部での魚類の採集,(8)同湖北部周辺陸域での巨地形および微地形の目視観察,そして(9)同湖北部横断測線における水質等調査.また,高水位期となる平成16年11〜12月には北部に加えて同湖南部となるコンポンチュナン市沖ででも同様の調査を実施した.この調査には上記2機関に加えて同国気象省河川局も参加し,同局が管理する湖の南北にある観測タワーに湖況観測ステーションを設置した.各調査項目における研究の成果は平成17年4月未をめどにとりまとめを進めているところであり,これらの成果をふまえて最終調査となる同年5月(低水位期)の調査計画をたてる予定である.
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