2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15405035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小沼 操 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (70109510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 和彦 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90250498)
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Keywords | レトロウイルス / レンチウイルス / 分子系統進化 / 血清疫学 |
Research Abstract |
牛のレンチウイルスである牛免疫不全ウイルス(BIV)は感染牛に免疫機能低下をもたらす。これまでアメリカ、日本を中心にいくつかの国々でウイルスが分離され、その遺伝子の一部(pol, env)が解析されている。それによるとpolはよく保存されているが、env遺伝子の変位が大きいことが明らかとなっている。 今年度は、北海道ならびにモンゴルでのウイルス分離をこころみた。モンゴルの材料からは、これまでにBIVは分離されていない。日本では、まずBIV抗体調査を実施した。北海道ではほぼ10%程度の陽性率を示していた。これら陽性牛の末梢血リンパ球より3株が分離された。この3株の分離株についてまず、pol領域の解析を行なった。その結果、アメリカの分離株(R-29)と比較して塩基配列で99%から99.7%の相同性を示した。pol領域では日本の分離株でもほとんど変異がないことが明らかになった。次いでenv領域についてアメリカ株(R-29)と比較を行った。env領域のうちこれまで分離株間で比軟的保存されている領域C2,C3ならびに変異の大きいV1,V2について比較した。日本分離株ではこれらの領域の一部で増幅がみられR-29と比較した。その結果、C2,C3領域では比較的相同性が高かったもののV1,V2領域では、変異ならびに欠失がみられ、増幅できない株もあった。今後さらに、プライマーを検討して増幅させてアメリカ株との比較を計画している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Meas S., et al.: "Evidence for the presence of bovine immunodeficiency virus in cattle in Turkey"Jpn.J.Vet.Res.. 51(1). 3-8 (2003)
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[Publications] Usui T., et al.: "Protective effects vaccination with bovine leukemia virus (BLV) tax DNA against BLV infection in Sheep"J.Vet.Med.Sci.. 65(11). 1201-1205 (2003)
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[Publications] Konnai S., et al.: "Sequences and diversity of 17 new Over-DRB1 alleles from three breeds of sheep"Eurp.J.Immunogenetic.. 30. 275-282 (2003)