2003 Fiscal Year Annual Research Report
タイ国における飼料中のかび毒自然汚染の家畜家禽疾病発生に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
15405039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 進 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60109965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 良子 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 室長(研究職) (10195761)
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Keywords | アフラトキシン / タイ国 / 飼料 / ブタ / カビ毒 |
Research Abstract |
タイ国カセサート大学の第2キャンパス(バンコク西方70km)において、周辺農家で飼育されている家畜家禽の疾病のうち、過去数年間にわたり同キャンパスに持ち込まれた原因不明の疾病について、とくに病理および臨床所見と簡易キットによる給餌飼料中カビ毒濃度の実態の情報を入手した。それに基づき、今後の研究対象として、とくに原因不明の死亡事例が多く認められるブタの疾病をとりあげ、カビ毒の関与を究明することとした。その準備として、同大学において共同で、HPLCによる飼料中カビ毒分析の方法をクリーンアップ方法も含め検討し、アフラトキシン等一部のカビ毒については、家畜家禽疾病とリンクした飼料の分析を行える体制を構築し、フモニシン等その他一部カビ毒については現在その方法を検討中である。並行して現在、疾病ブタに給与されていた高濃度アフラトキシン汚染の認められた飼料からのカビの分離同定を進めている。さらに、タイ国で見られるブタ疾病のモデルとしてトリコテセン化合物のブタ投与実験を我が国において開始し、また、タイ国で生産されている飼料原料穀物の収集の準備を行なった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Bintvihok, Kumagai, et al.: "Aflatoxin Contamination in Shrimp Feed and Effects of aflatoxin ・・・"J.Food Pret.. 66・5. 882-885 (2003)
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[Publications] Poapolathep, Kumagai, et al.: "Development of early apoptosis and changes in lymphocyte subsets in lymphoid organs of mice orally inoculated with nivalenol."Exp.Mol.Pathol.. 75・1. 74-79 (2003)
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[Publications] Poapolathep, Kumagai, et al.: "The fates of trichothecene mycotoxins, nivalenol and fusarenon-X, in mice"Toxicon. 41・8. 1047-1054 (2003)
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[Publications] Sugiura, Kumagai, et al.: "Experimental murine hyalohyphomycosis with soil-derived isolates of Fusarium solani."Med.Mycology. 41・2. 241-247 (2003)
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[Publications] Tangmunkohong, kumagai, et al.: "Aflatoxin B_1, zealalenone and deoxynivalenol contamination ・・"単行本「New Horizon of Mycotoxicology for Assuring Food Safety」. (印刷中). (2004)
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[Publications] 熊谷 進, その他: "HACCP:衛生管理計画の作成と実践"中央法規出版. 424 (2003)