2005 Fiscal Year Annual Research Report
柔軟な検索機能を有する文字列検索アルゴリズムの開発と検索システムへの応用
Project/Area Number |
15500006
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山本 博章 信州大学, 工学部, 教授 (10182643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 正行 信州大学, 工学部, 教授 (50109196)
宮崎 敬 長野工業高等専門学校, 教授 (10141889)
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Keywords | 拡張正規表現 / パターン照合アルゴリズム / 有限オートマトン |
Research Abstract |
平成17年度は,本研究課題の最終年度であり,今までの研究に基づき以下の点について研究を行った. 1.有限オートマトンによる検索アルゴリズムの最適化 平成16年度に,サイズの小さな有限オートマトンを構成するための効率的なアルゴリズムを開発し,拡張正規表現におけるその性能を評価した.その結果,検索アルゴリズムの効率化のためには有限オートマトンのサイズだけでなくその構造も重要であることがわかった.本年度は,いろいろな有限オートマトンをアルゴリズムに組み込むことにより,その性能を実際に評価した. 2.有限オートマトンのサイズに関する考察 上記に関連し,正規表現から得られる各種の有限オートマトンに対し,そのサイズを実験的に評価した.特に,position automaton, follow automaton, equation automatonおよびfollow-equation automatonについて調べそのサイズの関係について明らかにした. 3.動的な演算定義が可能な検索システムへの拡張と改良 拡張正規表現は,論理和,論理積,否定に対応する論理演算を利用できるが,平成16年度にこれを任意の論理演算が利用できるような仕組みを考案した.本年度は,この機能を組み込んだ検索システムを実際に実装し,その評価を行った.これにより,任意の論理演算を高速に実行でき,その有効性を確認した.
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Research Products
(4 results)