2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500019
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐伯 元司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海谷 治彦 信州大学, 工学部, 助教授 (30262596)
古宮 誠一 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60338308)
大西 淳 立命館大学, 理工学部, 教授 (50160560)
山本 修一郎 NTTデータ, 技術開発本部, 副本部長
加藤 潤三 アルゴシステム創研, コンサルタント
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Keywords | ソフトウェア要求獲得法 / ソフトウェアパッケージ / ゴール指向要求分析法 / シソーラス / シナリオ |
Research Abstract |
本年度の成果は下記のとおりである. ・シソーラスの構造と作成手法 インターネットのフリーソフトウェアサイトから同一分野(見積書作成と勤怠)管理のドキュメントを収集し,語彙を収集し,人手にてこの分野の要求獲得の知識ソースとしてのシソーラス作成を試みた.実際にゴール指向要求分析法で使用する際のシソーラスの構造を検討し,必要な語彙タイプ(対象,操作,環境)や語彙間関連タイプ(is_a, has_a,排他関係,必須関係)を抽出した. ・自然言語処理手法の適用 このうちの1つの分野について,実際に既存の自然言語処理ツールを用い,複数のドキュメントからその問題分野の共通語彙とその関連を抽出する試みを行った.語彙の抽出に際しては,重み付けを行った出現回数をベースにする手法,語彙間関連については語彙間の係り受け関係やドキュメント構造を用いた.期待通りに抽出は行え,数%の語彙や関連の手作業による追加が必要であったが,さらに正確さをあげるために,より精密な統計モデルが必要であること,語彙間の多彩な関連を抽出するには,さらなる自然言語手法の開発が必要であることが判明した. ・シソーラスを用いた要求獲得方法論 ゴール指向要求分析法でシソーラスを使用して作業を進める際の方法論の開発を行った.単純にシソーラスの階層構造に沿ってゴール分解作業を行うだけでなく,発想法や複数のシナリオと組み合わせると効果的であることが判明し,統合化方法論を開発した.方法論の標準的な例題や事務処理の例題への適用実験を行い,詳細化がスムーズに行えたこと,獲得した要求中に含まれる矛盾性が検出できることを確認した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J.Kato, M.Saeki, A.Ohnishi M.Nagata, H.Kaiya, S.Komiya, S.Yamamoto, H.Horai, K.Watahiki: "PAORE : Package Oriented Requirements Elicitation"10th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC2003). 17-26 (2003)
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[Publications] 加藤, 佐伯, 大西, 永田, 海谷, 古宮, 山本, 蓬莱: "要求分析のためのシソーラス作成支援"電子情報通信学会技術研究報告知能ソフトウェア工学研究会. 103, 217. 41-46 (2003)
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[Publications] K, Oshiro, K.Watahiki, M.Saeki: "Goal-Oriented Idea Generation Method for Requirements Elicitation"11th IEEE International Requirements Engineering Conference (RE2003). 363-364 (2003)
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[Publications] 鬼久保, 佐伯: "要求分析のためのシソーラス作成支援法"電子情報通信学会技術研究報告ソフトウェアサイエンス研究会. 103, 583. 37-42 (2003)
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[Publications] 大西: "異なる視点で記述されたシナリオの統合支援"コンピュータソフトウェア. 20, 5. 2-19 (2003)
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[Publications] A.Ohnishi: "Integration and Evolution Method of Scenarios from Different Viewpoints"International Workshop on Principles of Software Evolution (IWPSE 2003). 183-188 (2003)