2005 Fiscal Year Annual Research Report
実戦的なシステム分析・IT技術者教育のためのCASEツール統合・高度化の研究
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15500024
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 正明 九州工業大学, 大学院・情報工学研究科, 教授 (20253560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片峯 恵一 九州工業大学, 大学院・情報工学研究科, 助手 (00264135)
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Keywords | UML / 大規模仕様 / 仕様合成 / 仕様レビュー / システム分析 / 業務分析 / プロジェクト・マネジメント / ERVM |
Research Abstract |
本年度は研究計画の最終年度に当たり,以下の研究を行った. 1.UML・仕様大規模合成 UMLの動的モデルは記述力が弱く,特に仕様合成には不向きである.そのため,ルール・ベースの記述へ拡張して,組込みソフトの仕様記述を行った.さらに,イベント・ドリブンに着目した仕様の抽象構造を研究し,仕様の階層も研究した.この仕様の抽象構造と階層は,仕様の合成に良い見通しを与えることができる. 2.システム分析(ビジネス・リエンジニアリング) 最近は,社会が急激な変化を受けているので,プロジェクト形式の業務が増えている.そこで、現在流行りつつあるTOC(Theory Of Constraint)に着目して、プロジェクト形式の業務のビジネスのリエンジニアリングについて研究した.具体的には,TOCにおけるCCPM(Critical Chain Project Management)導入の成功事例を,PMBOKの知識エリアや,CMMIのレベルや,社員の心理的な側面から分析することによって,リエンジニアリングの条件を明らかにした.なお,CCPMのバッファ・マネジメントのツールも作成した. 3.プロジェクト・マネジメント 昨年度はシステム開発の上流工程における品質管理に着目したプロジェクト・マネジメントのモデルを作成したので,本年度は更に上流工程へ研究を進めた.具体的には,システムに対するユーザー要求を出発点とするトレーサビリティのモデルを作成した.このモデルにより,システム開発上流工程における作業の順序関係を定義できる.また,仕様修正の影響範囲も容易に確認でき,レビュー項目の整理にも有効である.特に,組込みソフトウェア開発の上流工程においては要求分析と設計が錯綜しているので,本モデルの活用が望まれる.
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Research Products
(6 results)