2003 Fiscal Year Annual Research Report
多重パーティ計算の安全性,故障耐性,効率に関する研究
Project/Area Number |
15500031
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
茂木 和弘 群馬大学, 工学部, 助手 (00251124)
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Keywords | 多重パーティ計算 / 分散アルゴリズム / 故障耐性 |
Research Abstract |
多重パーティ計算は,多数の計算機でネットワークが構築されているような分散システムにおいて,このネットワークを利用する複数のユーザ(またはグループ)のデータを引数の値として1つの関数を計算し,その計算結果を各ユーザに知らせるごとである.この問題の目的は,このネットワーク上で敵対者数,敵対者に支配されたユーザ数,そしてネットワーク上または計算機で生じる故障数が前もって定めた数より少ない場合に,ユーザのデータを漏洩することなく計算を行ない,結果をすべてのユーザに知らせ,計算結果の正当性と安全性を保証することである. このため,本年度は多重パーティ計算の基本となるプロトコルの設計とこのプロトコルの安全性と効率を検証に必要な数値実験を行なうための環境構築とライブラリの作成を行なった.多重パーティ計算の数値実験は本科研費で購入した計算機と既存の計算機によるネットワークで分散システムを構築した.しかし,計算機台数が少ないため大規模な分散ネットワークを構築することができないので,各計算機は複数のタスクを同時に実行できるようにし,仮想的に多数の計算機を用いることにした.ネットワークのトポロジとしてハイパーリングネットワークとセミハイパーリングネットワークを考え,このネットワーク上で効率的な多重パーティ計算プロトコルの設計を検討した.残念ながら効率的なプロトコルの設計ができなかったが,多重パーティ計算を行なうための環境を構築することができた.
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