2004 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークの多様化に柔軟に対応できる通信システムの構築
Project/Area Number |
15500042
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
最所 圭三 国立大学法人香川大学, 工学部, 教授 (50170486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 善吾 国立大学法人香川大学, 工学部, 教授 (30190135)
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Keywords | Webサービス / アクセス数制限 / ミラーリング / 並列アクセス / インクリメンタルキャッシュ / TCP / UDP / ネットワーク管理 / ソフトウェアテスト |
Research Abstract |
本年度得られた成果は以下の通りである。 (1)ミラーリングされた巨大なファイルの分割アクセス方式の検討 ミラーリングされた巨大なファイルを、分割して取得する場合の問題点について検討した。具体的には、分割する大きさや個数、取得したデータの再構成の方法、クライアントにデータを引き渡す方法、およびミラーサーバの選択方式について検討した。来年度はこれらの検討に基づいた通信機構を実装し評価する。 (2)Webサーバの負荷状況に応じたアクセス制御機構 Webサーバの負荷が高くなったときにサーバがダウンすることを防ぎ、応答時間を確保するために、ある程度以上の負荷がかかった場合に、アクセスすることが可能となる時間を通知してアクセスを拒否する機構を設計した。従来の方式では、アクセスが拒否された場合にサーバの負荷状況がわからないため、アクセスすることができる時期がわからなかった。これに対して、提案機構ではクライアントはサーバの状況を知ることができ、いつアクセスできるか分からないストレスを軽減できる。 (3)MPEG動画像を対象にしたインクリメンタルキャッシュ機構に適した通信方式 平成15年度にMPEGデータの階層的な分割方式について検討したが、本年度は通信方式について検討した。MPEGデータのように実時間性を持つデータを通信する場合、TCPでは実時間性を満足できないと考えUDPによる通信機構を採用したが、データが欠損する場合が発生する。インクリメンタルキャッシュを行っている場合にデータ欠損が生じると管理および欠損情報の交換やスケジューリングのオーバヘッドが大きくなる、そこで、欠損部分をTCPで通信しておくことにより、実時間性と信頼性を合わせ持つ通信機構の設計を行った。 (4)ソフトウェアテストに関する研究 通信プログラムの信頼性の計測に関するもので、バグの修正の影響や正しさの確認する回帰テスト法に統計的な手法を適用し、その評価を行った。 その他、分散オブジェクトプログラミングの枠組みであるCORBAをソフトウェア無線に適用する可能性への検討や、侵入検知システムの実際のネットワークへの適用に関する研究を行った。 (1),(2),(3)の成果は来年度公表する予定である。
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Research Products
(6 results)