2004 Fiscal Year Annual Research Report
透過性・汎用性の高い広域分散マルチメディア情報の共有に関する研究
Project/Area Number |
15500048
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松浦 敏雄 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (40127296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山井 成良 岡山大学, 総合情報処理センター, 助教授 (90210319)
中山 満子 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (30235692)
石橋 勇人 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (70212925)
藤川 和利 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助教授 (30252729)
安倍 広多 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 講師 (40291603)
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Keywords | QoS / ファイルシステム / マルチメディア / 映像品質 / リアルタイム / MPEG |
Research Abstract |
映像・音声などのマルチメディア情報の表示には、リアルタイム性が要求されるので、品質を保ったまま、リモート上にあるマルチメディア情報をクライアント側に転送しつつ、表示することは容易ではない。本研究では、クライアント(利用者側)に特別なプログラムを用意せずに、広域ネットワーク上に分散したマルチメディア情報を、利用者にできるだけ良い品質で見せられるような仕組みを提案・実装し、その有効性を明らかにすることを目的としている。 本年度は、その中核とも言うべき、QoS制御可能なリモートファイルシステムを実装した。本ファイルシステムでは、データの信頼性よりもリアルタイム性を重視ており、応答期限に間に合わない場合には、ファイルシステムとしての一貫性を保つため、データの一部を欠落させて供給する。また、多くのファイルシステムでは、同じデータに対するアクセスを高速化するために、キャッシングが行われが、マルチメディア情報に対して、キャッシングが行われると、前回のアクセス時にネットワークの状態が悪く、低品質で再生した部分があったとき、次のアクセス時にネットワークの状態が良くなっていたとしても、キャッシュ内の情報がアプリケーションプログラムに渡されると、低品質でしか表示できないということになってしまう。この問題を避けるため、キャッシュの内容と現在のネットワークの状態を勘案して、可能ならば、高品質の情報を取りに行くような仕組を実装した。上記の機能を備えたファイルシステムを試作し、実験によりその有効性を確かめた。
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Research Products
(3 results)