2003 Fiscal Year Annual Research Report
データベース技術に基づいた思考イメージの言語表現システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15500071
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
吉村 誠 山口大学, 教育学部, 教授 (70141116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 充 山口大学, 教育学部, 助教授 (60304466)
葛 崎偉 山口大学, 教育学部, 教授 (30263750)
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Keywords | キーワード / 文例検索 / 類義語 / 連想語 / 文例データベース |
Research Abstract |
窓の外では雨が降っている.相手に伝えるのになるべく臨場感あふれるように描こうとした場合,少なくとも数種類の表現方法があるし,どのように表現するかということに苦労した経験は誰もが持っていることである.「なま暖かい風が吹いてきたかと思うと,土のにおいが漂うかのように大粒の雨が降り出してきた」とか,「一天にわかにかき曇り,沛然として雨が降ってきた」というように言い方は様々である.我々が話したり,文章に書いたりするときは,浮かんだイメージを頭にある「言葉との対応表」を参照しながら,言語化するという作業を行っているが,この作業には多くの時間を必要とするため,表現者にとって大きな負担となっている. 本研究は,頭に浮かぶイメージから的確な言語表現を見出すための「思考イメージの言語表現支援システム」を実現することを目的としており,本年度は単語から連想語を導き出す機能(機能A),と連想語から文例を導き出す機能(機能B)の二つについて考察した.その結果,機能Aについては,(1)基本とする既存の辞書よりも詳細な分類とその体系情報が必要,(2)意味属性体系を横断する検索のための情報が必要,(3)検索対象とする意味属性の絞込みのための基準が必要,(4)結果として得られる連想語の順序付け基準が必要,(5)名詞以外の意味属性がない,などの課題が明らかになった.また,機能Bについては,(1)単語の活用などへの対応,(2)文例検索のための高速な検索機能,(3)検索結果の順序付けの基準,が必要である.今後は,これらの課題を解決しつつ,システムの詳細な設計と実装を行う予定である.
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Research Products
(1 results)