2006 Fiscal Year Annual Research Report
データベース技術に基づいた思考イメージの言語表現システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15500071
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
吉村 誠 山口大学, 教育学部, 教授 (70141116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛 崎偉 山口大学, 教育学部, 教授 (30263750)
中田 充 山口大学, 教育学部, 助教授 (60304466)
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Keywords | キーワード / 文例検索 / 類義語 / 連想語 / 文例データベース |
Research Abstract |
本研究は,頭に浮かぶイメージがら的確な言語表現を見いだす「思考イメージの言語表現支援システム」を実現することを目的としており,以下のような技術の開発を行うものである. 1)単語から連想語を導き出す機構を構築する. 2)単語から文例を導き出すプロセスを実現する. 3) 1)と2)を統合することにより,「思考イメージの言語表現支援システム」を実現する. これまでに,作成した単語から連想語を導き出す機能の構築とその高速化を行い,その成果を用いて連想語から文例を導き出す文例データベースシステムを実装した.さらに,文例データベースシステムにおける文例検索速度の高速化を行った. 文例データベースでは,掲定されたキーワードを含む文例を高速に検索する必要があるため,連想語辞書にある単語と文例データベース中の文例との間の対応表を作成し,全文検索を行う際の時間の短縮を実現した.さらに,キーワードを入力して,文例を提示する「思考イメージの言語表現支援システム」のプロトタイプを作成した.このシステムでは,連想語辞書と文例データベースはPostgreSQLで管理し,ユーザインターフェースはJavaを用いて実現している. さらに,連想語辞書の妥当性を検証するために,50人程度の被験者に対してアンケートを行い刺激語から導き出された連想語が被験者にとって妥当であるかどうかを評価した、その結果,妥当な連想語が求められているものの,ある種の連想語についてはその妥当性に間題があることも判明した.また,刺激語・連想語から導き出した文例についてもその妥当性を検証するため,同様のアンケート調査を行った.その結果として,多くの場合妥当な文例が得られているものの,特定の場合において妥当性が低い文例が得られていることが明らかになった.
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Research Products
(4 results)