2004 Fiscal Year Annual Research Report
圧縮の疎密による余剰帯域を利用したマルチメディア統合放送方式に関する研究
Project/Area Number |
15500080
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
青野 正宏 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (30342471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
小嶋 徹也 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助手 (20293136)
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Keywords | データ放送 / スケジューリング / カルーセル放送 / 帯域圧縮 / ストリーム型データ |
Research Abstract |
映像・音声は、帯域圧縮・リアルタイム性を損なわない程度のバッファリングを行ってストリーム型放送を行う。利用可能放送帯域を一定と仮定すると、映像の特性による圧縮の疎密により隙間が生じ、バッファリングを行っても余剰帯域ができる。この余剰帯域を利用して非ストリーム型データの繰り返し放送またはオンデマンド放送を行う。このとき、ストリーム型と非ストリーム型のデータをどのように関連づけるか、非ストリーム型データをどのように出力するか、非ストリーム型データの帯域をどう割り付けるかなどを研究する。目標として、マルチメディア放送アルゴリズムの確立、モデル放送システム構築を通じて、アルゴリズム検証と小規模な応用例を構築して、実務的な面から効果を確認する。このような観点から研究を開始した。 平成16年度は、動きの激しい映像と穏やかな映像をサンプルとして取り上げ、最大帯域幅と平均帯域幅を計測し、余剰帯域がどのように発生するかを観察した。余剰帯域をバッファリングすることにより、ある程度平均化することが可能であるが、代わりに遅延が必要となる。与えられた帯域の余裕と遅延の関係を調べ、その特性を見出した。次に、余剰帯域の利用法としてカルーセル型データ放送を想定したとき、最適な放送スケジューリングが、帯域がフラットな場合と余剰帯域利用の場合と異なるかどうかを調べた。その結果、バッファリングを行い余剰帯域の発生がいびっになる場合は最適スケジューリング法を変える必要があるとの結論となった。また、リアルタイムで映像の圧縮を行ない、同時に出力を行なうと、余剰帯域の大きさが直ちにわからない。そのため、それまでの過去の余剰帯域発生の状況から、その次の余剰帯域の発生量を予測する手法の検討を行なっている。
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Research Products
(2 results)