2005 Fiscal Year Annual Research Report
圧縮の疎密による余剰帯域を利用したマルチメディア統合放送方式に関する研究
Project/Area Number |
15500080
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
青野 正宏 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (30342471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
小嶋 徹也 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (20293136)
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Keywords | データ放送 / スケジューリング / 帯域圧縮 / 帯域予測 / ストリーミング |
Research Abstract |
映像・音声は、帯域圧縮・リアルタイム性を損なわない程度のバッファリングを行ってストリーム型放送を行う。利用可能放送帯域を一定と仮定すると、映像の特性による圧縮の疎密により隙間が生じ、バッファリングを行っても余剰帯域ができる。この余剰帯域を利用して非ストリーム型データの繰り返し放送またはオンデマンド放送を行う。このとき、ストリーム型と非ストリーム型のデータをどのように関連づけるか、非ストリーム型データをどのように出力するか、非ストリーム型データの帯域をどう割り付けるかなどを研究する。目標として、マルチメディア放送アルゴリズムの確立、モデル放送システム構築を通じて、アルゴリズム検証と小規模な応用例を構築して、実務的な面から効果を確認する。このような観点から研究を進めた。 平成17年度は、帯域を圧縮してサーバから回線に出力するとき、どの程度に圧縮されるかそのタイミングではわからない問題があり、余剰帯域幅が不明である問題があった。この解決のため、映像送信タイミング時に1計測単位だけ遅らせることで余剰帯域を計測する方法と、過去の必要帯域の変動から次のタイミングの必要帯域幅を予測する方法の両面から検討を行なった。前者は一方向の映像中継のような場合は、1計測単位の遅延は大きな問題ではないと判断できた。後者は双方向の会議のような場合で、遅延に支障がある場合に適用する。後者の帯域予測方式は研究の結果、帯域変動が激しい場合は予測困難であるとの結果となったが、会議のように変動が少ない場合には、比較的精度が良く、実用に適すると判断できた。 応用例として、マルチメデイア記録の改ざんを例に取り上げ、適用の方式の検討を行った。補助金による研究は今年度で終了するが、今後、遠隔教育などの実用化研究などに適用を検討していく予定である。
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Research Products
(3 results)