2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500096
|
Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
羽室 行信 大阪産業大学, 経営学部, 助教授 (90268235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 直樹 京都大学, 工学研究科, 教授 (40145826)
矢田 勝俊 関西大学, 商学部, 助教授 (00298811)
|
Keywords | データマイニング / 知識発見 / MUSASHI / オープンソース / データベース / XML |
Research Abstract |
本年度は、前年度に構築してきたビジネスデータの知識発見手法の実企業への導入を中心に以下の3点について研究を進めてきた。 1)データマイニング基礎技術の開発 企業との共同研究の中で設定された大規模データベースからの知識発見の課題について、その目的を達成するために必要な手法およびアルゴリズムを開発した。 ・複数の数値属性を次元とした多次元voxelの標本分布の単峰近似関数によるモデルアルゴリズム。 ・ブランドスイッチ分析に有効なネットワーク流推定によるブランド購入パターンに関する知識発見手法。 ・商品購買履歴をグラフ構造データとして表現することによるグラフ構造相関ルール発見手法。 これらのアルゴリズムや手法は、本研究で開発を進めてきた知識発見システムMUSASHIに実装されており誰もが利用できるようになっている。 2)知識発見、ビジネスアクションおよび評価 ある大手運輸企業およびスーパーマーケットチェーンとの共同研究を進めてきた。既にいくつかの興味深い知識発見に成功しており(多次元データベースにおける例外ルールの導出、グラフマイニング手法を用いたブランドスイッチ分析)、企業ではそれらの研究結果を踏まえて実際にマーケティングアクションを既におこしている。現在は、その結果待ちであり、結果が出次第、論文としてまとめていく予定である。 3)公開インターネットサイトの運用 上記の研究で得られた手法およびアルゴリズムは、知識発見ソフトウェアMUSASHIに実装し公開してきた。2005年3月22日現在で公開以来6万回を超えるアクセスおよび約5200件のダウンロードを記録しており、我々の研究成果が一般に広く利用されている。
|
Research Products
(10 results)