2003 Fiscal Year Annual Research Report
モルフォロジィーを用いた路面画像からの路面要素の認識に関する研究
Project/Area Number |
15500111
|
Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
田中 直樹 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (90188318)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 知也 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (00294257)
平山 勝敏 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (00273813)
前場 隆史 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (80219287)
|
Keywords | モルフォロジー / 路面画像 / クラック / 白線 / 要素抽出 |
Research Abstract |
1 研究実施計画(2)に示した路面画像のデータベースの整備をおこなった。路面要素の種類を表すキーワードには、クラック(C)・白線(W)・黄線(Y)・ジョイント(J)・マンホ-ル(M)があり、それぞれの路面画像データにキーワードを付加した。また、クラックには単数・複数の別、線状・面状の別がありそれらの情報も付加した。 2 研究実施計画(1)に示した路面要素の認識方式に関しては、本年度はクラックの線状・面状の判定方式に関する基礎的な検討をおこなった。線状クラックは、その名の通り「直線状」の形状をしており、面状クラックは「広がり」を持つ形状を有する。そこで、抽出されたクラック領域の主成分分析をおこない、クラック領域の広がりを示す指標となる第一軸と第二軸の比を用いた線状・面状の判定実験をおこなった。その結果、面状クラックに関しては良好に判定できることがわかった。これに対して線状クラックは、クラック以外のノイズや、微少なクラック成分の影響を受けほぼ半数が正判定とならなかった。来年度以降、線状クラックの誤判定の原因を解析し判定精度を高めていく予定である。具体的には、線状クラックではノイズの影響が大きいため、線状クラックと判定される場合には、クラック抽出過程のパラメータを調整し、ノイズを軽減した上で再判定を実施することを考えている。 3 研究実施計画(3)に示した並列計算機への実装は、現在、区分バス付きアレイプロセッサの基礎的な考察をおこなっている。 4 次年度以降、その他の要素との競合の解消などの検討を進める予定である。
|
Research Products
(1 results)