2004 Fiscal Year Annual Research Report
南方熊楠関連図譜類のデジタルファイル化・データベース化とインターネット公開
Project/Area Number |
15500157
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Research Institution | Kyoto Institute pf Technology |
Principal Investigator |
岩崎 仁 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (80135631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 博光 国立科学博物館, 植物研究部, 室長 (90100932)
小泉 博一 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60247567)
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Keywords | 南方熊楠 / 画像記録・保存 / 文学・歴史情報システム / 統合型データベース / スキャニング / インターネット公開 / 土宣法竜往復書簡 / 菌類図譜 |
Research Abstract |
昨年度、国立科学博物館植物研究部保管の南方熊楠菌類図譜の全てをスキャニングによりデジタルファイル化した結果、その合計数は3,800点余となった。今年度はまず、1901年から1911年にかけて描かれた菌類図譜デジタルデータ130点ほどを中心に、図譜記載英文テキストおよび当時の日記テキストを関連づけて組み込んだ公開用画像データベース(試作版)を構築し、龍谷大学オープンリサーチセンター展示「南方熊楠の森」(平成16年6月7日〜8月1日開催)において一般公開した。図譜記載英文のテキストファイル化については現在、京都工芸繊維大学工芸学部と国立科学博物館植物研究部の両者で進行している。また、インターネット上での公開については菌類標本の所有・管理者である国立科学博物館、平成17年度末に開館が予定されている南方熊楠顕彰館を運用する和歌山県田辺市、および研究代表者の三者で環境を整えるための協議をおこない、近々公開予定である。なお菌類図譜デジタルデータは、その範囲を全ての菌類図譜へと拡大した画像閲覧データベースの整備をおこないほぼ終了した。 上述の研究実績以外に、南方熊楠旧邸保管の写真類、画像関連資料についてもおおむねデジタルファイル化を終了した。さらに、書簡類および日記についても早急なデジタルファイル化の必要性を感じたため年度の後半はこの作業に力を注いだ。特に土宜法竜との往復書簡については新資料が大量に発見されたこともあり、この作業が今後の熊楠研究に大きな威力を発揮するものと考える。以上のように、「南方熊楠関連図譜類のデジタルファィル化・データベース化とインターネット公開」は図譜記載英文のテキストファイル化については一部やり残した部分もあるが、書簡類や日記など、当初の計画になかった範囲まで画像データベースの範囲を拡大することができた。
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Research Products
(6 results)