2004 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の米軍占領期における図書館についての総合的研究
Project/Area Number |
15500160
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
漢那 憲治 梅花女子大学, 文学部, 教授 (40091128)
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Keywords | 琉米文化会館 / 琉球政府立中央図書館 / 八重山琉米文化会館 / 学校図書館法 / 琉米文化会館の蔵書 / 占領下沖縄の図書館 / 米軍の対沖縄文化政策 |
Research Abstract |
1.琉米文化会館は、1947年に戦後沖縄の図書館復興として住民側からの働きかけで設置された沖縄民政府中央図書館の石川分館、本館(南部知念)、名護分館、首里分館に由来する。首里分館を除いて、名護、石川が改築され、続いて本館が那覇に新築されたときに米軍政府情報教育部によって1950年に接収されて、それらを文化情報会館として出発し、すぐに琉米文化会館(Ryukyuan-American Cultural Center)と改称されたのである。首里分館は沖縄民政府に委ねられ、後の琉球政府立中央図書館に、そして復帰後は県立図書館に変換していくのである。 2.一年目の調査で、石垣市立図書館に八重山琉米文化会館の旧蔵書の一部が保管されていることが分かった。今回、勤務校の助成金も含めて、旧蔵書の書誌データ作成に着手した。科研費で一回、勤務校の助成金で一回と合計2回、石垣市立図書館に赴き、館長を始め職員の協力を得て、旧蔵書の三分の二の書誌データの作成をすることができた。今年度、勤務校の助成金を得て、残りの三分の一の書誌データを作成したい。ケーススタディとして、八重山琉米文化会館の蔵書を内容分析することによって、米軍の対沖縄文化政策(図書館)の特徴を少しは明らかにできるであろう。 3.学校図書館に対しては、「学校図書館法」の成立背景を探るために資料収集を行い、それの背景要因について資料紹介を通して明らかにした。
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Research Products
(4 results)