2003 Fiscal Year Annual Research Report
カルシウム流入を司る受容体・チャネルとカルシウム結合蛋白の相互制御メカニズム
Project/Area Number |
15500223
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
岡戸 晴生 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (60221842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 昭子 財団法人東京都医学研究機構, 研究員 (60142155)
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Keywords | AMPA受容体 / NMDA受容体 / カルビンジン / CREB |
Research Abstract |
われわれはCa^<2+>透過性AMPS受容体とcalbinainD28K等のCa^<2+>結合蛋白が共発現する傾向をみいだし(Kondo et al.,1997,2000)、これまでこの共存の意義を追求してきた。培養系において、AMPS受容体刺激で特異的にcalbindinD28Kが樹状突起や細胞体から核や軸索に局在をかえること、核への移行がCREBのリン酸化をひきおこすこと、さらにcalbindinD28Kの細胞質存在がCa^<2+>透過型AMPA受容体の細胞表面発現を促進することを見い出している。このCa^<2+>透過型AMPA受容体とcalbindinD28Kが共存することで、Ca^<2+>透過型AMPA受容体の膜発現が促進され、その結果AMPA刺激依存的に流入したCa^<2+>によってcalbindinD28kが核に移行し、CREBのリン酸化を促進している系、"Ca^<2+>透過性AMPA受容体-calbindinD28k情報伝達系"を以下の2つの面から追求する。 本年度、AMPA受容体の膜発現についてはさらにビオチン免疫沈降法をもちいて検討したところ、カルシウム非透過型AMPA受容体よりもカルシウム透過型AMPA受容体において、CalbindinD28kの共存により膜発現が増強することがあきらかとなった。 さらに、細胞内カルシウムキレーターであるBAPTA-AMを添加することにより、Ca^<2+>透過型AMPS受容体の膜表面発現が上昇することを見出した。従って、カルビンジンによる、Ca^<2+>透過型AMPA受容体の膜表面発現促進はカルビンジンのカルシウムキレート作用によるが示唆される。 NMDA受容体の膜発現についてもカルビンジンの影響を検討した。NR1とNR2Bをアデノウイルスベクターを用いて培養細胞に導入したところ、カルミンジンの共存によってNR2Bの膜発現が増強した。これはカルビンジンの効果が、Ca^<2+>透過型AMPA受容体に限らないことを示している。
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Research Products
(1 results)