2004 Fiscal Year Annual Research Report
脱髄型ギランバレー症候群の髄液抗ヘリコバクターピロリVacA抗体と標的分子の解析
Project/Area Number |
15500242
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
千葉 進 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (30167514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 敏郎 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (00196768)
今井 富裕 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40231162)
野中 道夫 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50363685)
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Keywords | ギランバレー症候群 / ヘリコバクターピロリ / 抗VacA抗体 / 免疫組織化学 / 末梢神経・神経根 |
Research Abstract |
対象と方法: 1.末梢神経・神経根:あらかじめ承諾を頂いた2例のヒトから頚髄神経根を含んだ組織を死後2時間以内に摘出して使用した. 2.免疫組織染色:Helicobacter pyloriの培養上清より精製されたnative-VacAを家兎に免疫し、その血清より得られたポリクローナル抗VacA抗体を1次抗体とした.免疫組織染色はDAB法、FITC法を用い、さらに軸索と髄鞘を区別するためBodian染色との重染色を施行した. 結果: 1.DAB法では抗VacA抗体により、横断面にて前根の神経線維に相当する部位に斑状・茶褐色の染色を認め、これらは横断面では索状に染色された.抗VacA抗体を用いないコントロール染色では末梢神経組織になんらの染色もされなかった. 2.FITC法ではDAB法と同様に蛍光顕微鏡にて横断面では斑状に、縦断面では索状の蛍光が認められた. 3.DAB染色とBodian染色との重染色では、Bodian染色で濃い青色に染まった軸索周囲に抗VacA抗体により染色が観察され、これらは髄鞘に相当すると考えられた. 4.以上の染色結果から抗VacA抗体は髄鞘の一部を認識している可能性が示された.
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Localization and function in ER stress tolelance of Erdj3, a new member of HSP40 family protein.2004
Author(s)
Nakanishi K, Kamiguchi K, Torigoe T, Nabeta C, Hirohashi Y, Asanuma H, Tobioka H, Koge N, Harad IO, Ichimiya S, Noagno H, Yano S, Chiba S, Matsumoto H, Sato N.
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Journal Title
Cell stress and Chaperone 9
Pages: 253-264