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2003 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類の神経系における高親和性コリントランスポーターの局在解析

Research Project

Project/Area Number 15500246
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

松村 讓兒  杏林大学, 医学部, 教授 (90173880)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 靖  防衛医科大学校, 教授 (00195819)
Keywords霊長類 / 中枢神経系 / 神経節接合部 / in situ hybridization / 免疫組織化学 / 電子顕微鏡 / アセチルコリン / トランスポーター
Research Abstract

平成15年度にわれわれは高親和性コリントランスポーター(CHT1)の局在に関して、以下の2つの課題を遂行し成果を上げた。
1.マカクザル中枢神経系における局在解析
すでにこれまでの研究で、脊髄における局在を明らかにしていたので、今年度は脳における局在を詳細に解析した。In situ hybridization法によるCHT1-mRNAの局在解析ならびに免疫組織化学法によるCHT1の局在解析によって、CHT1を発現する細胞が以下の神経核や領域に見られた。脳神経運動核(体性運動ニューロンと副交感神経節前ニューロン)、背外側被蓋核、脚橋被蓋核、結合腕傍核、淡蒼球、被殻、尾状核、中隔側坐核、基底核(Meynert)、対角帯核(Broca)、内側中隔核、嗅結節。なお、原皮質ならびに新皮質には陽性細胞が認められなかった。
さらに免疫組織化学法によってCHT1免疫活性陽性線維と終末の局在を解析した。その結果、前述の神経核の他に脳神経感覚核、網様体、オリーブ核、中心灰白層、黒質、視床、視床下部、大脳皮質など広範な領域に陽性線維と陽性終末が観察された。
2.マカクザル末梢神経系における局在解析
CHT1はシナプス終末部において、放出されたアセチルコリンの分解産物であるコリンを終末内部に回収するはたらきがあると予想されている。しかしながら、これまで電子顕微鏡レベルの局在解析はほとんど行われていない。われわれは愛媛大学医学部解剖学第1講座の松田正司教授と共同で、マカクザルの神経筋接合部におけるCHT1の局在を、post-embedding colloidal gold法で解析した。その結果、CHT1免疫活性は終末中の細胞質に最も多く見られ、一部が細胞膜に、ごく少数がシナプス小胞膜に一致して局在することを見いだした。
上記1,2の成果は、16年8月の国際解剖学会と10月の北米神経科学学会において発表予定である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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