2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500341
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Research Institution | OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松村 泰志 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (90252642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 裕 大阪大学, 医学部附属病院, 教授 (20127252)
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Keywords | 電子カルテ / テンプレート / 構造化データ / データウェアハウス / XMK / リレーショナルデータベース / 経過記録 / 退院時サマリ |
Research Abstract |
電子カルテシステムでは、日々の診療記録、退院時サマリ、手術記録、検査レポートなどの記録が登録される。こうした情報の中には、臨床研究に意義のあるデータが含まれており、データを抽出する仕組みが望まれる。これらは、フリーテキストで記録されることが多いが、その場合、データを二次利用することは難しい。我々は、動的テンプレートとよぶ階層構造を持つテンプレートを開発し、こうした自由記載の記録を、XMLによる木構造の構造化データとする方法を開発し、実用化させてきた。本研究では、この構造化データを、電子カルテデータベースから、検索目的のデータベースであるデータウェアハウスに移し、自由に検索可能とする仕組みについて研究した。 昨年度は、このデータウェハウスの構造について研究し、項目と値の組を一つの単位としてリレーショナルデータベースに展開する方法を開発した。テンプレートでは階層構造を持つために、ある項目を一意に示すためには、木構造をたどるパスを示す必要がある。データウェアハウスでは、項目と上位のパス、値、接尾語のフィールドを持たせた。項目および選択肢から選ばれた値にはコードが付けられている。今年度は、このデータウェアハウスから目的のデータを検索するための方法について研究した。この構造では、任意の階層におけるある一つの項目についてのデータ検索(例:心音のテンプレートで登録されたデータから、収縮期雑音がある記録を抽出、或いは収縮期雑音がありその大きさがIII/IV度以上のものを抽出)は1回のSQLで可能であった。一方、テンプレート内の独立した項目の複合検索(例:血圧のテンプレートで、収縮期血圧が160mmHg以上でかつ拡張期血圧が95mmHg以上の記録)では、複数回の検索結果を更に処理する手順が必要であった。今後、こうした処理を更に自動化する工夫が必要である。
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Research Products
(6 results)