Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 悌介 徳島大学, 工学部, 名誉教授 (50035804)
西良 浩一 徳島大学, 医学部, 講師 (10304528)
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
大久保 雅史 同志社大学, 工学部, 教授 (10233074)
松浦 慶総 横浜国立大学, 大学院・工学部, 助手 (70282960)
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Research Abstract |
本研究で提案する研究組織を編成し,研究代表者を中心としてシステム開発企画を行い,全体のシステム設計の仕様を作成した。システムの基本構成は3部構成とし,生体材料開発用プロトインプラント開発システム,分散型高度化3次元CADシステム,バーチャルマニュファクチュアリングシステムのサブシステムで構成した。また,これらの基本サブシステムはユビキタスネットワークにより統合され,設計コラボレーション環境として構築を行なった。さらに,力覚提示型インタフェースを組み合わせた仮想環境の構築を行なった。 本科学研究費では分散型高度化3次元CADシステムを徳島大学に設置し,ネットワークで接続し,学内LANにより相互利用の環境を構築した。また,生体材料開発用プロトインプラント開発システムとしては,卓上型の小型加工装置による構成で作成し,分散型高度化3次元CADのデータからの加工を可能とした。さらに,分散型高度化3次元CADシステムを用いて,バーチャルマニュファクチュアリングシステムを構築した。これは,3次元のモデリングデータを相互利用し,仮想空間内で直接的操作によるプロトタイプ作成を行うためのシステムである。なお,本サブシステムの持つ機能は形状変形だけでなく,プロトタイプ作成のための部分構造作成,機能確認,性能評価,官能評価などを仮想空間内で行うことが特徴である。さらに,こうして作成した設計データから多孔質セラミックスによる特殊加工の実施を行い,その加工性に関する評価を行った。また,力覚型インタフェースを組み合わせた仮想的協調環境の構築とその評価を中心とした考察も行なった。 本研究の応用事例として,硬組織用インプラントの設計と製造に関する検証に加えて,歯科用インプラント手術の支援技術としての検証により,本研究を多面的からの評価を行い,有意義な知見を得ることができた。
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