2003 Fiscal Year Annual Research Report
マトリジェルを用いた血管腫新生モデルマウスの造影超音波診断
Project/Area Number |
15500347
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
森安 史典 東京医科大学, 医学部, 教授 (80191055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神山 直久 東芝, 医用システム社超音波開発部, 研究員
飯島 尋子 東京医科大学, 医学部, 講師 (80289066)
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Keywords | マトリジェル / 造影剤 / 超音波画像 / 超音波診断装置 / 血管腫 |
Research Abstract |
肝臓における悪性腫瘍の血管新生を調べるため、VX2腫瘍を正常ウサギの肝臓に移植し用いた。微細な血管新生の形態的特徴と、血流動態のパラメータを調べるため、造影超音波を用いた。用いた超音波造影剤は、次世代造影剤であるSonoVue, Definity, Sonzoidを用いた。新生血管を観察するために、新しい造影モードを用いた。低音圧ハーモニックイメージ法で観察し、短時間の高音圧でスキャン面内の気泡をすべて崩壊せしめた後、再び低音圧ハーモニック法で新たな気泡を含む血液によって再循環する様子を観察した。本法をreplenishment imagingと呼ぶ。さらに、そのreplenishment imagingの際に、画像を構成する画素に最大の信号が来た場合にそれをmax foldすることによって、細い血管の連続的な描画が可能となる。本法をMicro Flow Imaging(MFI)と呼ぶ。さらに、再灌流する気泡充盈速度と、充盈後プラトーに達した信号レベルを腫瘍血流のパラメーターとしてそれらを映像化した。 これらの手法を用いて、VX2の腫瘍内の新生血管を描出し、その形態的変化や血流動態を検討した。その結果、1)200μm以下の細い腫瘍血管の分布が不均一である、2)腫瘍血管は、口径不整・屈曲蛇行などの形態異常が見られる、3)流速の分布が不均一である、などの特徴が見られた。 以上の研究結果は、2003年11月30日に米国シカゴで開催された、第89回北米放射線学会において発表した。 Moriyasu F, Kamiyama N, et al.:Ultrasound contrast imaging of hepatic microcirculation using a flash-replenishment sequence.RSNA2003 (Proc.),2003,p.620.
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