2004 Fiscal Year Annual Research Report
時空間的位相差による3次元計測と超解像の3次元内視鏡診断への応用検討
Project/Area Number |
15500352
|
Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
長倉 俊明 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (40288577)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 拓也 大阪電気通信大学, 工学部, 講師 (50340641)
石原 謙 愛媛大学, 医学部附属病院・医療情報部, 教授 (20304610)
|
Keywords | 3次元計測 / 内視鏡画像 / 近赤外 / 粘膜組織 |
Research Abstract |
医用画像は動画を観察しているにもかかわらず、静止画だけの定量的情報を利用している。ところが静止画では分かり難い僅かな変位も、動画では認知できることを研究で証明してきた。すなわち静止画で棄てられた情報によって得られる情報があることを実証した。 そして我々は、上部消化管内視鏡にも応用を試み、動画像から時間差による位置情報変化を利用して3次元計測を行った。この3次元計測の実用化には分解能の向上が必須であることを、ハイビジョン内視鏡と高画素デジタルカメラによって証明し、同時にパラメータを検討した。そして時間的視差による内視鏡動画による3次元計測技術と、一方では複数ビジョンチツプによる空間的視差による3次元計測技術に必要な計測条件を確立した。 またこの研究では臨床的情報を増やすために、消化管の粘膜の微細運動の解析と、血管内の赤外線の吸収を利用した血管走行の画像化を試みた。特に粘膜の診断では、近赤外光によって粘膜下の情報を画像として取り出すことが可能である。しかし現在の内視鏡システムは外部の巨大な光源から導光しているが、これと同じ方法で近赤外光は導光するのは困難である。そこでLEDによる照明ならば、大きな装置も要らず先端に取り付けることも可能なので導光の必要もない。その赤外線照射による粘膜組織の画像を複数取り込むことで、粘膜下の血管走行を3次元画像化を行った 今後は、これまでの内視鏡システムでは、同時間ではない視差画像を用いているため原理的に精度に問題がある。そこでレンズ間隔の固定された山田憲嗣氏らの開発した複眼ビジョンチップの導入により、空間的視差画像によって精度向上を検討する。
|
Research Products
(2 results)