2004 Fiscal Year Annual Research Report
心臓リハビリテーション運動療法による心筋保護機序の解明
Project/Area Number |
15500358
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60282050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
飛田 渉 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10142944)
小野寺 宏 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20214207)
加賀谷 豊 東北大学, 病院・講師 (90250779)
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Keywords | 心筋梗塞 / ラット / 慢性心不全 / 長期的運動 / 虚血後再灌流 / アンジオテンシンII受容体拮抗薬 |
Research Abstract |
【プロトコール1(虚血後再灌流モデル)】正常血圧雄性WKYラットを用いた。ラット用トレッドミル装置で、1日1回、60分間ずつ週5回、4週間の運動負荷とアンジオテンシンII受容体拮抗薬ベルサルタン(10mg/kg/day)の投与を行った。次いで、運動負荷開始後4週間に麻酔下で開胸し、左冠状動脈を30分間結紮し、再灌流した。再灌流後4週間にわたって、再灌流前と同様のトレッドミル運動とバルサルタン投与を行った(治療群)。また、echocardiographyを導入し、in vivoで左室駆出分画(EF)を測定した。再灌流後4週間に、体重、尿量、平均血圧、心拍数、心重量、心筋TNF-αm-RNA測定を行い、非治療群(C)と比較検討した。その結果、C群に比較して治療群の平均血圧、尿量、体重は有意に低値を示し、心重量は有意に高値を示した。治療群非虚血左室心筋TNF-αm-RNAはC群の同部位に比較して有意に高値を示した。また、治療群の生存率は90.9%で、C群(75.0%)に比較して高率であった。心拍数、EFには有意な差異を認めなかった。 【プロコトコール2(心筋梗塞モデル)】正常血圧雄性WKYラットを用いた。ラット用トレッドミル装置を用いて、1日1回、60分間ずつ週5回、4週間の運動負荷を行った。運動負荷開始後4週間に麻酔下で開胸し、左冠状動脈を結紮し、閉胸した。心筋梗塞作成後4週間にわたって同様の運動を4週間行い、プロトコール1と同様の測定を行った。他の測定項目については解析半ばであるが、C群に比較して治療群の心重量は有意に高値を示した。治療群の生存率は90%で、C群(80%)に比較して高率であった。
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Research Products
(7 results)