2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト乳幼児四足歩行における歩容の個体発達に関する縦断的研究―最長7歳を目指して―
Project/Area Number |
15500418
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
安倍 希美 北里大学, 一般教育部, 講師 (50222667)
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Keywords | 乳児 / 幼児 / 四足歩行 / 四つ這い / 這う / 歩容 / 発達 / 縦断研究 |
Research Abstract |
乳幼児の四足歩行をDVカメラにて縦断的に記録し,その歩容の個体発達過程をHildebrand(1966)の歩容グラフ上に記述した。撮影の頻度は週1回及び二足歩行移行後は年3〜6回程度を理想とした。今年度は新たに4名の乳児の記録を開始したが、うち2名は歩き初めてからの撮影となった。以前からの対象6名のうち継続できたのは2〜4歳の5名であった。 まず新規乳児の結果を述べる。 1.女児Aの事例。生後37週で四つ這いを開始しその歩容は2週目もLS(diag.cpts.)-very slow(walk)で、2週目も同様で、現在進行形である。 2.女児Bの事例。生後36週頃に四つ這いを開始しその3週目後頃より撮影を開始しLS-slow、二足歩行開始前はTrot-moderate、良く歩くようになってからはLS-slowであった。 3.女児Cの事例。四つ這い開始しが生後43週と遅く好機を逸し、二足歩行開始直後から撮影となりLS-very slow,良く歩くようになってからはLS-slowであった。 4.男児Dの事例。生後38週頃に四つ這いを開始しするもすぐに二足歩行に移行し、既に良く歩くようになった45週からの撮影でLSもしくはTrot-slowであった。 次に以前からの継続幼児の結果を、前回の結果も加えて述べる。2歳以後はmoderateで共通。 5.女児Eの事例。前回1歳半でTrot-moderateであったが、今回は2歳半までLS-moderate。 6.女児Fの事例。前回1歳10月でTrot-moderateであった、今回は2歳でTrot-moderate、以後3歳までLS-moderate。 7.女児Gの事例。前回1歳半でLS-slowであった,今回は3歳3月までTrot-moderate。 8.男児Hの事例。前回3歳9月でLS-moderateであった,今回も4歳半までLS-moderate。 9.女児Iの事例。前回3歳半でTrot-moderate、今回も4歳8月までTrot-moderate。 本年度も得られた歩容は全てLSとTrotのWalk(slow, moderate)の範囲内であった。なた四つ這い開始初期の歩容はLS-very slow、slowであり、Hildebrand(1976)が四足歩行の源泉とみなした領域内であった。これらは前回の結果と同様であった。
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