2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500452
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
山田 理恵 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (60315447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 徳郎 国士舘大学, 体育学部, 教授 (40142327)
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Keywords | 伝統スポーツ / 打球戯 / 打毬 / ハマ投げ |
Research Abstract |
本研究は、日本各地において行われてきた伝統的な打球戯の形態と変遷を明らかにすることを目的とするものである。打毬やハマ投げなどの日本の伝統打球戯が、時代や地方、担い手によって、どのように名称や競技法を変えながら、またどのような独自性をもって行われてきたのか、を明らかにするために、平成17年度も継続して、現地調査を中心に、文書史料の調査・収集および実態調査を行った。 徳川第八代将軍吉宗によって奨励されたといわれる騎馬打毬は、武芸として、諸藩において盛んに行われるようになった。時代や地方によって、用具や競技場、競技法に違いがみられた。 徳島では、藩政期から競馬とならび打毬が楽しまれていた。阿波騎馬打毬は、紅白2組の競技者が、馬上から、竹製の杖の先に網を付けた毬杖で自分の組の毬をすくい上げ自分の組の毬門に投げ入れ、どちらの組が早く毬を投げ入れることができるかを競うというものであった。明治にはいり、日本の伝統的なスポーツが欧米近代スポーツの移入の影響を受けるなかで、阿波騎馬打毬は行われていたが、第二次世界大戦後馬の需要の減少等に伴い衰退する。昭和29年戦後初の大会が開かれ、徳島県無形文化財に指定されるが、昭和51年4月以降行われた記録はみられない。 本研究における収集成果は、情報として蓄積、研究代表者・研究分担者間で整理・検討し、考察を行った。また、国際学会等の機会を利用して、研究成果の発表、情報収集および意見交換を行った。
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Research Products
(3 results)