2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500452
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
山田 理恵 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (60315447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 徳郎 国士舘大学, 体育学部, 客員教授 (40142327)
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Keywords | 伝統スポーツ / 打球戯 / 打毬 / ハマ投げ |
Research Abstract |
本研究では、日本各地において行われてきた伝統的な打球戯の形態と移り変わりについて、スボーツ史研究の立場から明らかにすることを目的とした。 具体的には、打毬やハマ投げなどの伝統的な打球戯が、時代や地方によって、また組織や担い手によってどのように異なり、またどのような独自性をもって行われてきたのか、を明らかにするために、平成18年度も継続して、宮内庁主馬班の騎馬打毬や薩摩・大隅地方におけるハマ投げの形態、徳島県における騎馬打毬の盛衰について、文書を中心とした史料の調査・収集および収集史料の整理と吟味、現地調査による情報・史料の収集を行い、考察した。その主な内容は、次のようにまとめられる。 1.鹿児島県姶良郡加治木町では、老人クラブ連合会が、薩摩のハマ投げの伝統的な競技法をふまえたうえで独自の競技規則を定め、正月行事として大会を開催している。 2.近代徳島県において行われていた騎馬打毬は、徳島藩の解龍流馬術に基づくものであったとみられる。 3.現在徳島県では騎馬打毬は行われておらず、平成18年11月21日付で、「阿波古式打毬」は、徳島県無形民俗文化財の指定が解除され、徳島県立博物館に保存されている関係資料(405点)は、同日付で徳島県有形民俗文化財に指定された。 本研究の成果は、情報として蓄積し、学会等の機会を利用して研究成果の発表および情報収集・意見交換を行い、学術論文を作成した。 また、研究期間の最終年度として研究の総括を行い、「研究成果報告書」を作成した。
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Research Products
(4 results)