2006 Fiscal Year Annual Research Report
オリンピック開会式の文化プログラムにみるオリンピック教育の理念とその実際的展開
Project/Area Number |
15500454
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
舛本 直文 首都大学東京, 基礎教育センター, 准教授 (70145663)
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Keywords | オリンピック / オリンピック教育 / 文化プログラム / 開会式 / アテネオリンピック大会 / トリノ冬季オリンピック大会 / オリンピックテレビ映像 |
Research Abstract |
本年度の研究実績 1.資料の整理と分析: 2004年アテネ大会および2006年トリノ冬季大会開会式の文化プログラムとそのテレビ映像資料の整理・分析、アテネ大会時の聖火リレーの東京レグの資料整理と分析、草の根の平和・環境メッセージリレーの整理・分析を行った。また、2008年北京大会および2010年バンクーバー冬期大会のオリンピック教育の情報整理を行った。 2.研究成果の公表: 2006年トリノ冬季大会の実地調査をもとに、開会式における平和メッセージと子どもに焦点を当てた研究報告(JOAセミナー)。草の根のオリンピックの平和と環境メッセージリレーの教育的意義・平和運動としての意義について国際学会報告(国際スポーツ哲学会、スポーツ哲学セミナー、北京フォーラム)、トリノ冬季大会開会式の文化プログラムと子どもたちの役割に関する教育的考察について研究成果報告(日本体育学会、日本スポーツ教育学会)。また、研究成果を研究成果報告書に纏めたほか、他の研究報告書にも関連したまとめを掲載した。 3.2004年アテネ大会の聖火リレー、オリンピック休戦、文化プログラムなどに関する研究成果の公表およびオリンピック文化研究のまとめ: 2004年アテネ大会の開会式に見る子どもの象徴的不在、聖火リレーとオリンピック休戦、アテネ市内の文化プログラム、2006年トリノ冬季大会開会式の文化プログラム、平和と環境のメッセージリレーの分析を行った。最近の開会式での子どもの不在および平和メッセージ性への強固なまでの志向が確認された。これは2002年ソルトレイク冬季大会前の2001年9月11目のテロリズム以来の変化であることが確認できた。またこのような変化が、子供たちへのオリンピック教育の好機と未来への平和レガシーを失いつつあることの危険性も指摘した。
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Research Products
(3 results)