2005 Fiscal Year Annual Research Report
障害者スポーツのメディカルチェックの推進と常用医薬品とドーピングに関する研究
Project/Area Number |
15500457
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Research Institution | Saitama Medical University College |
Principal Investigator |
高橋 邦泰 埼玉医科大学短期大学, 理学療法学科, 教授 (80188002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋渡 正夫 国際医療福祉大学, 大学院・医療福祉学研究科, 教授 (20189898)
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Keywords | 障害者スポーツ / メデイカルチェック / 常用医薬品 / ドーピング |
Research Abstract |
平成14年および15年の研究を踏まえて、昨年第4回全国障害者スポーツ大会(埼玉まごころ大会)参加都道府県・政令市に対して、参加選手のメディカルチェックの実施状況等の現状を郵送によるアンケート調査を実施した。今回は第5回全国障害者スポーツ大会(岡山,輝いて岡山大会)においてもアンケート調査を実施した.昨年同様にメディカルチェックを行っていない団体は平成15,16年同様の約60%である.また,日本障害者スポーツ協会所属の競技団体の全国規模大会では,メディカルチェックはまったく行われていなかった.選手は,障害を持ってスポーツに参加しているのであるから,健常者以上に参加選手のメディカルチェックを行い,選手の健康保持および事故防止に万全を記す必要性を感じた. また、2004アテネパラリンピックでのドーピング調査では,選手村で簡易TUEの申請を行い治療したのは10件であった。日本選手に対するドーピング検査は競技場外検査9名、競技後検査17名の計26名に行われたが、違反者はいなかった。パラリンピック全体では642件のドーピング検査が実施され、7名が処分を受けた.ドーピングに対する選手・役員の知識不足を痛感した。健常者・障害者・アマチュア・プロいずれの競技者に対しても世界アンチドーピング機構の2006年規定が関わってくるので,その啓蒙が必要である.しかし,平成17年度はIPCスキーワールドカップ志賀高原大会とジャパンパラリンピック競技大会(アーチェリー,アルペンスキー)のドーピング担当を行ったが,近年日本の国際級の選手のアンチ・ドーピングの意識の向上が著しい.
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