2004 Fiscal Year Annual Research Report
「越冬入院」の居住環境要因の解明と対策に関する研究
Project/Area Number |
15500523
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
入江 建久 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30077177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晃 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 健康住宅室長 (20187701)
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Keywords | 社会的入院 / 豪雪・寒冷地 / 室内温熱環境 / 要介護者 / 在宅ケア |
Research Abstract |
寒冷地において冬期間に見られる高齢要介護者の社会的入院,いわゆる「越冬入院」について,その居住環境的要因を解明し,対策を検討することを目的として,新潟県南魚沼市の六日町,大和町をフィールドとして実態調査を行った。 平成16年度は初年度(15年度)から継続の,冬季から春季にかけての温湿度実測データのとりまとめを行い,すでに調査・解明済みの介護居宅サービス利用者における「越冬入院」の身体的,家族的,社会的実態との関連を明らかにした。 I.主たる解明点は以下の通りである。 1)住宅内の温度は,越冬入院者群(10軒)とコントロールの在宅者群(10軒)との間に本質的な差は見られなかった。 2)一般に寝室、居間はともに在室者がいる限りエアコンやストーブによる暖房が行われているが、廊下、トイレ、浴室は殆んど行われておらず、10℃以上の温度差を生じている住宅が半数あった。あとは廊下が居住室からの熱もれで3℃程度の低さに留まっていた。 3)寝室は常時暖房されている場合は少く、在宅日の平均をとれば、11,12℃程度で、かなり寒さを我慢していることが分る。 II.平成16年度は要介護度の低い高齢者宅も対象に選び、越冬入院への関心度、温熱環境の実態等を、継続調査分のデータに加えることにした。また当該年度は多雪であったため、測定期間を一部5月まで延長することにした。それらの解析は次年度に行う予定である。 III.平成17年度は、冬季暖房の徹底さが予想される北海道の2地区を対象にして類似の調査を行うものとし、本研究の完成を図る予定である。
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Research Products
(2 results)