2003 Fiscal Year Annual Research Report
興味・関心の高まりを意図した探究過程モデルの構築と教材・プロセスの開発
Project/Area Number |
15500586
|
Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
村上 忠幸 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (20314297)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30115977)
|
Keywords | 興味・関心 / 探求過程 / 探求学習 / 理科教育 / 連携教育 / 前仮説段階 / 英国 / 中国 |
Research Abstract |
本研究の遂行に当たり、平成15年度は以下について研究・調査を実施し成果を得た。 (1)探究過程モデルの構築に向けて 「前仮説段階」を構造化した探究過程モデルの構築を目指した。そのために、本モデルを適用した小、中の理科教科書の分析を行い、本モデルの有用性の検討を行った。また、探究の事例研究として授業(探究学習)、理科クラブ(中学校)について具体的な事例を抽出し、本モデルとの関わりを検討した。さらに、探究学習を主題とした一連のシンポジウム(平成15年7月、12月、平成16年3月)を開催し、研究の進捗状況に応じたテーマにそって、研究者、教員、マスコミなどの意見を収集・分析した。 (2)探究過程に基づく教育実践の調査・分析 国内外の探究学習の状況を調査した。外国の調査は英国(平成15年8月、平成16年2月)、チュニジア(平成15年8月)、中国(平成16年3月)にて行い、初等・中等教育における学校訪問、授業観察研究者・教員との協議などを通じて探究学習の状況を探った。特に英国の状況は先進性が認められ、日本の探究学習の実践に向けて示唆に富んでいた。 (3)探究過程に適する教材の分析および開発 探究過程モデルを考慮した教材開発を行い、初等・中等における授業で実践した。探究的な授業で必要となる教員の資質・能力と授業で必要な要素の検討が可能となった。 (4)探究過程を軸とした連携教育の在り方を探る 探究学習を実現するために連携教育はきわめて有効であることがわかった。英国の例では連携教育を導入して探究学習の新しい取り組みが見られた。日本でも、連携教育が探究に好影響を与えている事例が多く見いだされた。
|
Research Products
(1 results)