2003 Fiscal Year Annual Research Report
教育の情報化に対応した実践的力量形成のための教育現場と大学の連携の在り方
Project/Area Number |
15500624
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
野中 陽一 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (10243362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 充崇 和歌山大学, 教育学部, 講師 (60346327)
武田 勝昭 和歌山大学, 教育学部, 教授 (90118141)
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Keywords | 教育現場と大学の連携 / 教育の情報化 / 教員養成 / 日英比較 / 実践研究 / 実践的力量形成 |
Research Abstract |
英国ブライトン大学の教員養成カリキュラム、教育現場との連携等について、学校の実態を含め調査研究を行った。その結果、カリキュラムの構造、教育実習の期間、実習に関わる指導、連携のための組織等広範囲に渡って日本の教員養成システムとは異なることが明らかとなった。また、大規模なe-learningによる教員研修NOF(New Opportunity Fund)プログラムの責任者であるTTA(Teacer Training Agency)のTim Tarrant氏に聞き取り調査を行った。40万人以上の教員と学校司書を対象としたICT教育に関するこの研修は、1999〜2003年に実施され、成果として、教員がICTを活用した授業に自信をもち、日常的に使うようになったことが報告されている一方で、ICT教育に関する知識やスキルが乏しい教員に対してICTを活用した研修を行うことの難しさについて指摘があった。学校でのICT活用は社会全体の情報化の進行による影響が強く、現在は研修よりも学校の情報環境整備に力をいれているとのことであった。 大学と学校、教育委員会との連携の取り組みは、地域貢献特別支援事業「地域資源の学習教材化・IT化と利用推進プロジェクト」及び教員養成学部フレンドシップ事業「スクールボランティア活動」と本研究を関連させて進めた。学校教員、教育委員会指導主事、大学教員等が和歌山IT授業研究会を組織して、教科指導におけるデジタルコンテンツの活用について実践研究に取り組み、成果として「やればできるよIT活用」という本を出版した。また、教育委員会との連携による『教育の情報化』研修会(4回シリーズ)を共同で企画し、実施した。 また、教育の情報化に関する科目を充実するために、今年度より学部授業「学習指導におけるコンピュータ活用」を開設し、実践的力量形成を意図して模擬授業中心の授業を展開し、実践研究を進めた。
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Research Products
(1 results)