2004 Fiscal Year Annual Research Report
地域を基盤とした総合的な学習のカリキュラム開発支援・研修支援に関する研究
Project/Area Number |
15500626
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50167681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30153969)
中川 一史 金沢大学, 教育学部附属教育実践総合センター, 助教授 (80322113)
堀田 龍也 静岡大学, 情報学部, 助教授 (50247508)
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Keywords | 総合的な学習 / カリキュラム開発 / 教員研修 / 高度通信ネットワーク |
Research Abstract |
(1)地域を基盤とした総合的な学習カリキュラム開発においては「タテ連携」と「ヨコ連携」がある。前者は幼小中高による連携である。後者は家庭や地域等との連携である。学習指導要領における記述が小中高で重複・共通する部分が多く、また教科書もなく、身近な地域社会を教材やフィールドとすることの多い総合的な学習にとっては、その充実化を図る上でいずれも重要な要因である。先進校への訪問調査や共同研究により、多様かつ有効な手だてを見出すことができた。 (2)総合的な学習における小中高の連携を進めている広島県竹原市立吉名小学校・中学校および県立忠海高等学校において、授業研究を小中高の教師がワークショップ的に行うことにより、日常的・継続的な連携ができ、小中高の児童生徒が協同的に学習する単元開発が実現できた。また、新潟県上越市では中学校区単位で小中連携を図っており、学期に一度の程度の割合で授業研究会やワークショップ型の研究協議を実施している。 (3)家庭や地域との連携の理想型としては、京都市立御所南小学校が挙げられる。保護者や地域の専門家が年度始めの総合的な学習のカリキュラム開発段階から参画し、授業支援を行うだけでなく、カリキュラム評価においても内からの外部評価を行っている。 (4)各学校で総合的な学習のカリキュラム開発の中核にもなる情報教育主任を支援するためのシステムを徳島県三好郡内において開発・実施し、利用者に関する多様な評価データの分析により、支援の在り方の有効性と課題を明らかにした。 (5)その他、各種センター研修等においても、ネットワークを活用した協同的・創造的な問題解決型ワークショップを企画・実施し、その有効性が見いだされた。
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Research Products
(6 results)