2004 Fiscal Year Annual Research Report
学習障害者と中途失明者の受験を可能にする大学入試センター試験用音声問題の開発
Project/Area Number |
15500655
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
藤芳 衛 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20190085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤芳 明生 茨城大学, 工学部, 助手 (00323212)
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Keywords | 音声問題 / タブレット・コンピュータ / 中途失明者 / 学習障害者 / 大学入試センター試験 |
Research Abstract |
通常の文字認知に障害を有する学習障害者及び中途失明者の大学入試センター試験の受験を可能にするため、図の出題を可能にすると共に問題の文書構造を把握しながら解答できるタブレット・コンピュータ方式のデジタル音声問題出題システムを開発した。昨年度までに開発した視覚障害者のための音声機器の世界標準規格であるDAISY方式の音声問題は文章題しか出題できない。模式図やグラフ等、図を文章化して音声で表示することは極めて困難である。また、問題文や設問文等、問題の文書構造を把握することが困難である。 学習障害者に対しては、問題の文書構造だけをタブレット・コンピュータの液晶画面上に記号で表示する。画面の上部には段落番号と文や下線のマーク及び空欄番号を並べて配列する。また、画面下部には問番号と解答番号及び選択肢番号を配列する。受験生が当該文書構造の要素を電子ペンのペン先でタッチするとその箇所からデジタル音声で読み上げる。また、電子ペンのペン先の反対側の消しゴムの部分で解答番号と選択肢番号をタッチすれば解答することができる。 図は液晶画面上に表示し、図のタイトルや図の各部の名称等、図中の文字情報は電子ペンでタッチすれば音声で応答する。 一方、中途失明者に対しては、コンピュータにタブレットとテンキーボードを接続して出題システムを構築した。問題の文書構造を点字印刷し、図も点字触読図として点字印刷し、タブレット上に提示する。 現在、開発システムを評価するためテスト・データ収集実験を実施し、データの分析中である。実験計画は、点字問題、DAISY方式の音声問題、タブレット・コンピュータ方式の音声問題及び点字問題とタブレット・コンピュータ方式の音声問題のマルチモーダル問題の4要因である。被験者は視覚障害者が12名、健常者が29名である。健常者に対しては視覚障害者と同一の問題を通常の文字問題として出題した。
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Research Products
(2 results)