2003 Fiscal Year Annual Research Report
三高保存機器形式に基づく旧制四高由来物理実験機器のデータベース構築とWeb上での公開
Project/Area Number |
15500665
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Research Institution | Osaka University of Economics and Law |
Principal Investigator |
永平 幸雄 大阪経済法科大学, 教養部, 教授 (20122195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
直江 俊一 金沢大学, 工学部, 教授 (80019851)
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Keywords | 実験機器 / 物理学 / データベース / 四高 / 金沢大学 / インターネット |
Research Abstract |
(1)データベース検索機能の構築 四高実験機器コレクション1059点のうちの609点を、大阪経済法科大学のサーバー上に四高コレクションのホームページを作り、データベース検索できるようにした。検索用語は三高コレクションと同じように、機器名、品名、購入年、製造業者名等を採用した。機器の写真については一部新に撮り直しをして、ホームページ上で掲載するに適切なものにした。機器の名称と解説については、科学機器メーカーのカタログ例えば、『島津製作所 物理器械目録 昭和4年』や、Ganot物理学書のような当時の物理図書をもとに実験機器の使用法、名称を確認していく作業を行って記述した。機器の名称は、可能な限り、今日通用している名称を採用した。また三高コレクションと四高コレクションで同じ実験機器には同一な名称を付けた。これは今後、両方のコレクションを将来、統一的に検索できるシステムを作るためである。 (2)実験機器史関連資料の収集とデータ入力 教育用物理実験機器史関連資料、特に当時の実験機器商品カタログや物理学図書を収集した。また、昭和17-18年に発行された文部省科学局作成の『科学研究用機械器具集録』の一部についてOCR入力を行った。同書は、3巻に分かれた約1300ページの大部な調査書で、当時の日本全国で所蔵されていた実験機器を価格、使用状況、製作会社、所蔵機関名等の詳細なデータを掲載した書物である。ただ、分類順に記載されているため、利用に困難が伴っている。今後、さまざまな利用法が考えられるのでデータをExcelに取り込んだ。それらのデータから三高と四高で所蔵されていた実験機器のリストを作成し、両校の保存実験機器と比較する予定である。
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