2003 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル経済化のもとにおける資源・エネルギー・食料問題と環境政策
Project/Area Number |
15510035
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
河村 律子 立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (60309094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 文青 立命館大学, 国際関係学部, 講師
大島 堅一 立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (00295437)
及川 正博 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10069130)
唐沢 敬 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (60149789)
松原 豊彦 立命館大学, 経済学部, 教授 (50165859)
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Keywords | 資源問題 / エネルギー問題 / 食料問題 / 環境政策 |
Research Abstract |
本研究と平行して行っている立命館大学国際地域研究所での研究で数回の研究会を開き、グローバル化経済のもとでの環境政策へのアプローチを行った。とくに、早稲田大学現代中国総合研究所所長各口誠氏の「『東アジア共同体の成立に向けて」は21世紀の国際社会における日本の位置づけを示唆するものであった。 こうした研究会での問題意識を発展させて、3月に河村、及川、唐沢が、パプアニューギニア国およびサモア国に調査・資料収集に行く。両国とも今後の経済発展過程の中で本研究が課題とする環境政策が重要であるにもかかわらず、まだ対象とした研究成果の少ない国である。 パプアニューギニアでは、コスモ石油(株)の行っている熱帯雨林保全プロジェクトの視察のため、OISCA(財)ラバウルエコテックセンターの訪問と「定地型有機農業」育成支援事業取り組み地の視察を行う。定地型有機農業は稲作と畜産を組み合わせた持続可能な農業を目指したものであるが、同時に熱帯雨林保全の目的も持っている。そのほかに、日本企業の現地法人も訪問して環境政策の方向性を視察する。 サモアでは、「経済・産業開発と海洋環境保全」を調査対象として、同国が力を入れている経済産業開発に対応して設置された日本企業の現地法人における企業活動と、環境保全対策の視察を行う。同時に、同国におかれている国連環境計画の地域組織である南太平洋地域環境計画(SPREP)本部の視察を行い、海洋地帯における環境政策の現状と課題について意見交換を行う。
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