2004 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル経済化のもとにおける資源・エネルギー・食料問題と環境政策
Project/Area Number |
15510035
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
河村 律子 立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (60309094)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 正博 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10069130)
松原 豊彦 立命館大学, 経済学部, 教授 (50165859)
ピーティ デビッド 立命館大学, 文学部, 教授 (80247808)
唐沢 敬 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (60149789)
山田 健治 椙山女学院大学, 生活科学部, 教授 (40110994)
|
Keywords | グローバル経済化 / 環境政策 / 資源問題 / エネルギー問題 / 食糧問題 / SPREP |
Research Abstract |
15年度は数回の研究会と河村・及川・唐沢によるパプアニューギニア国とサモア国における調査・資料収集を、16年度は最終年度として研究会と及川・則長によるパラオ国における調査・資料収集を行った。平行して研究分担者による報告書を作成した。 本研究はグローバル経済が進展する状況のもと、資源・エネルギー・食糧問題の現在および今後の課題を明らかにし、環境政策へのアプローチを行うものである。専門が異なる研究分担者であるが、グローバル経済化の共通認識のもとに、討論を進めた。 各研究分担者の成果は報告書にまとめてある。唐沢は「アジア太平洋の国際関係と共同体の形成」において、東アジアにおける国際関係の変化とそれへのアメリカの関与について言及し、それが太平洋島嶼諸国の発展と環境問題に影響するとの視点を持つ。則長「原油価格変動要因分析」、岩崎「産油国の政治経済-サウジアラビアを中心に-」、山田「英領北海油田生産の長期トレンド」は、いずれも原油生産に関連して、グローバル経済化の影響と長期的展望を述べた。松原「NAFTAとカナダ農業の構造変化」、ピーティー「Sustainable Mountain Tourism」は、地域産業としての農業やツーリズムの持続可能性を、また、河村「農業開発における環境への対応」、及川「南太平洋諸国における環境問題とSPREPの役割」は、パプアニューギニア国およびサモア国における環境対応を中心に述べた。さらに長谷「持続可能な開発」において環境政策における課題を提示した。 研究の性格上、論点が多岐にわたるが、いずれの課題もグローバル経済化に対応した政策を構築する必要性とそのための方向性を提示するというアプローチをとった。
|
Research Products
(4 results)