2003 Fiscal Year Annual Research Report
非ゲノム性環境ホルモン標的蛋白質の機能プロテオミクス
Project/Area Number |
15510056
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉田 明 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70257187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 誠 長崎大学, 薬学部, 特別研究員
水野 恭伸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40311865)
植田 弘師 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00145674)
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Keywords | 環境ホルモン / プロテオミクス / 微小管 / 神経細胞 / 肥満細胞 / ステロイド / 樹状突起 / G蛋白質 |
Research Abstract |
本年度は、非ゲノム性の環境ホルモン作用部位として微小管結合蛋白質及び細胞膜G蚕白質連関型受容体に着目し、以下の項目について解析を行った。 1.微小管重合を調節する神経ステロィド及び環境ホルモンの分子機構の解明 MAP2の微小管結合能への影響を指標に、神経ステロイド及び環境ホルモンの分類と構造活性相関の解析を行った。MAP2依存微小管重合能に対して神経ステロイドであるプレグネノロンが重合、促進作用を示し、この作用に対してビスフェノールAが拮抗的に作用することが明かとなった。一方、ノニルフェノールはインバースアゴニスト様作用を示した。現在のところアンタゴニスト様の作用を示す環境ホルモン類は確認できなかった。 2.環境ホルモン作用の測定法確立 肥満細胞由来株化細胞を用いた分泌評価系及びマウスを用いた末梢性疼痛試験や血管透過性増大応答評価系を用いて環境ホルモン作用測定法を確立した.神経ステロイドであるデヒドロエピアンドロステロン硫酸抱合体の作用を抑制するビスフェノールなどのアンタゴニスト型の環境ホルモン類と単独で作用を示すアトラジンのようなアゴニスト型に、細胞及び動物個体をもちいた両測定法により分類することができ、またいずれの測定法においても同じタイプに分類されることが確認された。 3.細胞膜ステロイド受容体発現細胞の樹立 今年度になりステロイドが作用するG蛋白質連関型受容体として魚類から3種類の受容体ファミリーのクローニングが報告された。この受容体が環境ホルモン作用をも共有する細胞膜のステロイド受容体である可能性が高いと考えられるので、マウス脳で発現している相同遺伝子のcDNAを単離し、HEK293細胞に安定的に発現させた組み換えたい株を作製した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Uchida, H. et al.: "Neurosteroid-induced hyperalgesia though a histamine release is inhibited by progesterone and p,p'-DDE, an endocrine disrupting chemical"Neurochem Int. 42・5. 401-407 (2003)