2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510117
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Research Institution | TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
出口 弘 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60192655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高玉 圭樹 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (20345367)
小山 友介 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (80345371)
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Keywords | SOARS / エージェント / 言語 |
Research Abstract |
今年度は前年度に開発したエージェントベースモデリング用言語SOARS(Spot Oriented Action Role Simulator)を用いた研究を進めるとともに,言語利用者の拡大を目標とした啓蒙・紹介活動と使い勝手の向上を行った. SOARSを用いてモデルを構築して研究を進めたものは,SARS感染対策評価,外国為替市場に対する政府の介入政策の評価,自由化した電力取引市場でのプライスキャップ政策の評価,過疎化が進む村落に対する人口政策の評価,ビル火災発生時の避難経路問題,金融市場での機関投資家のファンド構築戦略による価格変動への影響,と多岐にわたる(これらの成果はAIS2004や計測自動制御学会システム工学部会などで発表された.一部はSpringerのレクチャーノートとして出版が決定している.それ以外の研究も現在論文化を進めている).これらはSOARSの高いモデル化能力を示すものである. SOARSを用いた研究からのフィードバックをうけて,SOARSの言語仕様拡張やGUIインターフェイスの構築,ログのアニメーション化ツールの構築などの使い勝手の向上の取り組みを行った.また,大量のシミュレーションを実行可能とするためにPCクラスタを用いた並列実行環境の構築を行った. SOARS利用者の拡大を目指した活動としては,(1)2004年9月24日〜26日に東工大すずかけ台キャンパスに於て出口研究室主催のサマースクールを実施し,43人が参加した.参加者の専門は情報工学などの工学系だけでなく,経済学や政治学などの社会科学系,実際のシステム開発に携わっている実務経験者など多岐にわたる.(2)くわえて,2005年3月4日の計測自動制御学会システム工学部会においてもチュートリアルセッションを実施し,そこでサマースクール後に拡張・改良されたSOARSを紹介するとともに,マニュアルが公開された.(3)現在では出口研ホームページで公開され,SOARSキットはダウンロード可能な状態となっている.
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Research Products
(4 results)