2004 Fiscal Year Annual Research Report
段取作業に関する技能訓練理論の展開とその訓練システムの開発
Project/Area Number |
15510130
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大橋 和正 岡山大学, 教育学部, 教授 (10110248)
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Keywords | 段取作業 / 技能訓練 / 訓練計画 / 訓練システム / 生産教育 |
Research Abstract |
機械加工作業において、加工作業の自動化はロボットなどを多用して実現させることはできるが、加工作業の前段階としての段取作業は煩雑であり、自動化のむずかしい作業の一つとされている。この段取作業は、今なお熟練者の経験と勘に頼っているのが現状であり、これを能率的に行うには作業者をいかに訓練するかという方法論の確立が急務の課題となっている。 段取作業の技能訓練法として、代表的な多機能工作機械であるマシニングセンタを対象に以前より研究を進めてきた。本年度においては、マシニングセンタのみならず、他の代表的な汎用工作機械である旋盤やボール盤などに注目し、提案した訓練理論の適用と実践的検証を行った。具体的には、旋盤などの工作機械の操作方法などに関する作業分析を行い、それをもとに段取作業訓練モデルの構築、また訓練理論の展開と熟練度の評価方法・訓練方策を確立した。そして、全体的な訓練用アルゴリズムとしてまとめ、訓練支援システムの設計を行った。システム設計に際しては、訓練評価の基盤である訓練実験を行い、訓練者の熟練化関数の設定・管理やデータベースの構築で実用化の可能性も確認できた。これにより、本年度の目標である工作機械ごとの技能訓練システムの骨格が完成したことになる。 以上の結果は、2004年5月の日本経営工学会春季研究大会での発表にはじまり、日本生産管理学会第20回全国大会講演論文集や日本経営工学会秋季研究大会において、その研究概要を報告した。さらには11月にIndustrial Managementに関する国際会議が日本(岡山大学)で開催され、また12月にはオーストラリアのゴールドコーストでManufacturing Managementに関する国際会議が行われ、本年度分の研究成果について公表した。
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Research Products
(6 results)