2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510141
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
片倉 寛 東京工科大学, バイオニクス学部, 教授 (40114863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一柳 健 東京工科大学, 工学部, 教授 (50298220)
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Keywords | ウォータージェット / レスキュー |
Research Abstract |
人々が安全に暮らして行く上で必要な消防用の機器や技術の開発は,常に優先的に行われなければならないことの一つである.本研究では災害現場で手軽に利用可能なレスキューシステムを開発することを目標とし,完全防爆で無振動などの優位性を有するウォータージェット技術を活用したシステムに関する研究を行った. 3年計画の初年度である平成15年度は現有の高圧発生装置を活用し,超高圧と呼ばれる比較的高圧の条件で通常の水ジェットを災害現場で使用することを想定したノズル性能等に関する予備的実験,および実際に手持ちで使用される場合を考えたノズルからの安全な距離などに関する実験を行った.併せて,本研究で開発するレスキューシステムに関し,必要機材の入手等を含む種々の調査研究を行った.第2年度である平成16年度は,前年度の研究結果を踏まえて,アブレッシブジェットの可燃性気体中での利用可能性に関する理論的研究などを行った.最終年度である本(平成17)年度は,それまでの研究結果を8月に米国テキサス州ヒューストン市で開催された米国ウォータージェット学会[Water Jet Technology Association]のConferenceにて,以前から協力して研究を行ってきている中国の研究者の関連する研究結果と合わせた形での"On the residual energy for cutting plastic materials with abrasive water injection jet"の題名の論文などで発表した.その上,前年度までの各種検討により比較的有効で実現性も高いことが判明したポンプユニットが車両等に搭載されポンプユニットから離したノズル部のみを手持ちする二つのユニットからなるアブレッシブジェットシステムを,市販機材等を活用して組み立て,その有効性の評価を行った.
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