2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510143
|
Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
疋田 誠 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (90044619)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 一平 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 講師 (80332112)
鎌田 清孝 鹿児島工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (10300667)
森山 聡之 崇城大学, 工学部・環境建設工学科, 助教授 (50136537)
会田 和義 (株)アイエムティ, 社長(研究職)
|
Keywords | 防災 / 土砂災害 / 土石流 / 警報 / 地盤振動 / 豪雨 / 監視システム / 無線LAN |
Research Abstract |
桜島をシンボルとする鹿児島県では、台風や集中豪雨の時期になると、多くの土砂災害が頻発し、尊い人命が失われ、多大な社会的損失が発生している。土石流警報のあり方には色々な問題点が指摘されている。従来、避難情報としては、雨量に重きをおいていた。これらの問題の解決策として、本研究では地盤振動センサーの信号情報を利用し、土石流災害を最小限に食い止めることのできる土石流警報ロボットの開発を行う。本研究は3カ年計画の2年目で、本年度の主要な成果は下記のようである。 桜島の現地設置では、土石流の規模と土石流の検知センサーの応答を検定作業が必要となったため、土石流を擬似的に発生させるためにバイブロプレートを用いた屋外走行実験を行い、検証した。地盤振動は桜島で得られた50〜100Hzと同じの周波数帯であり、土石流の検出・検定作業に適切であることが判明した。 海外の土石流観測での検知センサーとして、音響センサーやジオフォンを採用している例が多いことが分かったため、加速度センサーとの比較検証を行った。音響センサーはデータ収集が複雑、動作不安定であった。ジオフォンは、地盤振動に対する応答感度及び周波数特性は良好であったが、速度センサーのため土石流規模の推定には動作不安定となり、信号ケーブルの延長も困難で現場設置には難しい。 土石流の検知動作回路部は密閉型の防塵耐湿ボックスに入れ、小型にし、現地設置用に改良した。監視プログラムは、一定時間間隔で、監視用画像カメラの映像・雨量及び土石流の振動レベルのデータを、コンピュータ端末で表示可能なものへ改良を加えた。
|
Research Products
(2 results)