2003 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関における救命ライフラインの地震時リスク分析と耐震対策
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15510148
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
宮島 昌克 金沢大学, 工学部, 教授 (70143881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 晶 金沢大学, 工学部, 助手 (30283097)
池本 敏和 金沢大学, 工学部, 助手 (60311677)
北浦 勝 金沢大学, 工学部, 教授 (70026269)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 助教授 (90210723)
能島 暢呂 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20222200)
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Keywords | 救命 / ライフライン / 医療機関 / リスク分析 / 耐震対策 |
Research Abstract |
1)2003年5月に発生したアルジェリア・ゼムリ地震、7月の宮城県北部地震、9月の十勝沖地震、12月のイラン・バム地震において、現地被害調査を実施し、病院の被害実態を調査した。その結果、建物被害等の構造被害だけではなく、非構造部材やライフラインの被害が、地震直後の診療に大きな影響を与える場合のあることが明らかとなった。さらに、宮城県北部地震と十勝沖地震においてはアンケート調査を実施し、ライフライン被害が病院の医療施設としての機能に及ぼす影響についての基礎的データを収集した。 2)2000年以降に我が国で発生した最大震度6弱以上の2000年鳥取県西部地震、2001年芸予地震、2003年宮城県北部地震、2003年十勝沖地震の4地震における供給系ライフライン機能の被害と復旧過程を詳細に整理し、地震直後の医療機能に及ぼす影響について検討した。 3)地震時に想定される建物被害、ライフラインの構造破壊と機能破壊、医療設備の構造被害と機能被害のそれぞれについて、1)、2)の検討結果をもとにイベントツリー法により相互連関を考察した。ライフラインについては、病院に至るまでのライフラインの構造破壊による途絶と、建物内の構造破壊や他のライフラインの構造破壊による途絶を明確に分離し、それぞれについて詳細に検討を加えた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nobuto Nojima: "Development of a Probabilistic Assessment Model for Post-Earthquake Residual Capacity of Utility Lifeline Systems"Proc. of the 6^<th> U.S. Conference on Lifeline Earthquake Engineering, TECLEE/ASCE Monograph. 25. 707-716 (2003)
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[Publications] Masakatsu Miyajima: "Performance of Buried Lifeline near Fault Rupture During Earthquake"International, Workshop on the North Anatorian, East Anatorian and Dead Sea Fault Systems. 51 (2003)
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[Publications] Masakatsu Miyajima: "Seismic Evaluation of Water Supply System in Health Care Facilities"Proc. of 3^<rd> U.S.-Japan Workshop on Water System Seismic Practices. 2.1-2.8 (2003)
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[Publications] 宮島 昌克: "医療施設の上水道システムの耐震性評価"水道協会雑誌. 72・11. 95-99 (2003)
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[Publications] Nebil Achour: "Zemmouri, Miyagiken-Hokubu and Tokachi-Oki Earthquakes and Their Impact on Hospitals"土木学会中部支部平成15年度研究発表会講演概要集. 41-42 (2004)
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[Publications] 越田 大地: "免震病院棟の地震計から得られる初動波計を利用した応答レベルの推定"土木学会中部支部平成15年度研究発表会講演概要集. 7-8 (2004)