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2003 Fiscal Year Annual Research Report

微生物代謝産物を用いた特異的酸性スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の探索

Research Project

Project/Area Number 15510187
Research InstitutionMicrobial Chemistry Research Foundation

Principal Investigator

池田 洋子  財団法人微生物化学研究会, 生活活性推進G, 研究員 (60159639)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅澤 一夫  慶応大学, 理工学部, 教授 (70114402)
澤 竜一  財団法人微生物化学研究会, 生活活性推進G, 研究員 (50235454)
Keywords微生物代謝産物 / 酸性スフィンゴミエリナーゼ / 阻害剤
Research Abstract

酸性スフィンゴミエリナーゼは炎症を誘起するほか、最近コレステロール代謝を活発にして、マクロファージの泡沫化を促進し、動脈硬化を誘起することがわかってきた。そこで我々のグループでは酸性スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の探索を続け、1放線菌のブタノール抽出液に活性があること、そして、既知植物成分である。α-mangostinに阻害活性があり、α-mangostinより細胞毒性の少ない誘導体を合成したことを既に報告している。今回新しい知見として得られたことを報告する。
(1)放線菌の生産する活性物質について
培養液上(20L)をHP-20に吸着させ、メタノールで溶出し、シリカゲルクロマトを行った後、LH-20で精製し1.2mg(IC/50値0.1μg)の粗粉末を得た。このとき、中性スフィンゴミエリナーゼのIC/50値は30μg以上で酸性スフィンゴミエリナーゼの選択活生は300倍以上であることがわかった。この粉末はHPLC分析により複数のピークを示し、更に精製の必要があった。活性物質の生産性向上のため、培地検討を行ったがよい結果は得られなかった。そこで、大量に培養するため、ジャー培養の検討を行い、ジャー培養でも活性物質が生産されることがわかった。現在30L、2基をフル稼動し、培養を行って、粗粉末を蓄積している。
(2)α-mangostinとその誘導体について
マクロファージの泡沫化は粥状動脈硬化症の初期病変の一つである。酸化LDLがマクロファージに貧食され、酸化LDL由来のコレステーロールから産生されたコレステロールエステルが細胞内に蓄積された結果マクロファージの泡沫化が生じる。・培養マクロファージ(J744.1細胞)にサンプルと酸化LDLを添加し培養し生じるコレステロールエステル(油滴)をOil Red O染色により測定した結果、α-mangostinとその誘導体を添加した実験系では添加しない実験系に比べて、有為に油滴の量をへらし、泡沫化を抑制した。これは細胞内でスフィンゴミエリンとコレステロールが一過性に強く結合するためと示唆されるがさらにコレステロール排出に阻害剤がどのように関わっていくか実験が必要である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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